1.異常な様子で吠える
満足できていないとき、異常な様子で吠えることがあります。突然に激しく吠え始めたり、飼い主さんに向かって威嚇するように吠えたり、落ち着かずソワソワした様子で吠えるなどです。
いつもなら「ダメだよ」となだめるだけで吠えるのをやめてくれるのに、今日はあまりにも吠えて異様だというときは不満なことが続いてストレスが溜まり、発散させるために吠えるのかもしれません。飼い主さんに向かって吠えるのは、「不満だ」と伝えているのでしょう。
2.地面・床・物を掘り続ける
満足できていないとき、何かを掘り続けることがあります。土や芝生の地面を掘ったり、アスファルトの硬い地面でも掘ったりすることがあります。自宅の室内ではフローリングを掘ったり、敷物やクッションの上で掘ったりすることがあります。
満足することができず、その気持ちを何とか落ち着かせたいときの仕草です。特に運動に関する満足できない気持ちが表れています。お散歩の時間が短く運動量が足りなかったとき、まだ遊び足りなかったときなど、余った体力を発散させたいのです。
満足させる方法
一日の運動量は犬の体と心の健康にも直結するものですので、不満はなるべく早く解消してあげると良いです。運動量が足りなかったことで満足できていないときは、室内での遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。
雨の日や風の強い日、朝あまり時間がない日、帰宅が夜遅くなったときなど、お散歩を短時間で済ませてしまうことがあります。10分~15分程度、おもちゃの引っ張り合いや転がしたボールを持ってくるなどの遊びを取り入れることで余った体力を発散させてあげると良いです。
おもちゃの中にフードやおやつを入れて取り出す、という遊びも長く遊べるのでおすすめです。
3.興奮して猛ダッシュする
満足できていないとき、興奮した様子で室内を猛ダッシュすることがあります。興奮した気持ちを抑えることができるまで走り続け、物を倒したり家具に頭や体をぶつけたり、飼い主さんに突進してくることがあります。
興奮した状態で猛ダッシュするとケガをしやすく大変危険です。飼い主さんの声や指示も届かなくなってしまいやすいです。かなりの欲求不満な状態にある仕草であると言えます。
4.物を破壊する
満足できていないとき、犬用のおもちゃや飼い主さんの物を噛んで破壊してしまうことがあります。その場に置いてある物なら何でも構わず破壊してしまうため、家具をボロボロにしたりクッションの中綿を取り出したりなど、室内を荒らしてしまうことがあります。
ドッグフードやおやつの入った袋を噛んで破り、食べてしまうこともあります。誤飲誤食の危険が伴うこともありますし、物の破片で肉球を切ってしまうなどのケガの恐れもあります。物を破壊するのはあまりの不満とストレスによって行為がエスカレートしてしまった状態です。
5.ごはんを全く食べなくなる
満足できていないとき、ごはんを全く食べなくなり、おやつさえも食べてくれなくなることがあります。食事以外のことに不満があるのでしょう。
お留守番の時間が長く、不安や退屈によって心のストレスを抱えてしまったとき。お散歩や運動が足りずに体力を持て余してしまっているとき。飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションが不足しているときなどに起こりやすいです。分かりやすい言葉では「拗ねている」「機嫌が悪い」といった状態なのではないでしょうか。
まとめ
犬が満足できていないときによくする仕草は、普段の何げない仕草がさらにエスカレートした状態で表れることがあります。
- 異常な様子で吠える
- 地面床物を掘り続ける
- 興奮して猛ダッシュする
- 物を破壊する
- ごはんを全く食べなくなる
例えば、くつろぐ前にクッションを掘ることはあっても、破壊するほど掘り続けることはないはずです。異様に感じたら不満やストレスのサインであると考えて良いでしょう。