犬の「社会化」と「社会化期」とは?
「犬の社会化」という言葉をよく聞きますが、イマイチ意味が分かっていない、という方もいらっしゃると思います。私もその一人でした。
犬の社会化とは、人間社会で直面する出来事に対して「落ち着いて柔軟に対応する力を身に付ける」ことです。どちらかと言うと、『しつけ』よりも『慣れ』の方が、表現としては近いかもしれません。「社会化期」と呼ばれる子犬時代にあらゆる経験を積むことで、外の世界を知り、犬や人間とのコミュニケーションを学んでいきます。その後の性格形成、ストレス耐性を左右する時期とも言えます。
教えておきたい基本的な「犬のしつけ」
ペットとして犬を迎えることを決意したら、「犬のしつけ」は押さえておきたいマナーです。犬の安全を守り、他人に迷惑を掛けないようにすることを目的としています。
《基本のしつけ:食事編》
- 「おすわり」「待て」ができる
- テーブルの上の食べ物を食べない
《基本のしつけ:生活編》
- 名前を呼ぶと戻ってくる
- 「ハウス」の指示に従う
- アイコンタクトができる
《基本のしつけ:トイレ編》
- ペットシーツの上で排泄できる
- ペットシーツを破かない
まずは犬と仲良くなって、信頼関係を築くことから始めてみましょう。「一緒にいると楽しい!」という気持ちが信頼関係を作り上げます。
犬をしつけられない…飼い主のダメ行動
1.感情的になりやすい
感情に任せて怒鳴る行為は、犬を動揺させ、別の問題行動を引き起こす原因になります。飼い主のイライラを全面にぶつけても、犬にはあまり効果がありません…。叱るときは、一呼吸置いてから冷静に対応しましょう。
2.力ずくで言うことを聞かせようとする
しつけには根気が必要です。覚えてくれるまでには時間がかかります。しつけがうまくいかないことを理由に、強い力で体を押さえ付けたり、暴力を振るったりするのはNGです。痛みを与えて服従させても、しつけとは言えないのです。
3.叱ってばかりで褒めようとしない
大事な物を壊されたり、部屋をめちゃくちゃにされたり、怒りたくなる瞬間は少なからずあります。犬が悪いことをしたとき、叱るのは飼い主の役目ですが、叱られてばかりではストレスが溜まる一方です。
良いことができたときは、犬の名前を呼んで褒めてあげてください。褒められることが分かると、しつけもうまくいきやすくなります。
4.甘やかし過ぎている
「犬の望むことは何でも叶えてあげたい!」と思うのが飼い主の心理です。しかし、犬の言いなりになってばかりいると、要求が通ることが“普通”になってしまいます。実行できなかったとき、犬の不満に直結します。「甘やかす=優しさ」とは限りません。結果的に犬のためにならないので、我慢を教えることも必要です。
まとめ
言葉が通じない犬にしつけを教えるのは、想像以上に大変です。疲れきって「育犬ノイローゼ」になってしまう方がいます。プロのドッグトレーナーにしつけを依頼するという方法もあるので、自分一人で悩みを抱え込まないでください。
犬がしつけを覚えるまでの間は、苦労することもあります。最初は失敗が続いたとしても、その分、成功した瞬間の幸福感は、喜びもひとしおです。無理せず、楽しみながらしつけができると良いですね♡