1.警戒しているとき
わんこが警戒態勢をとっているときに手を出すとどうなるのかは、容易に想像がつきますよね。あからさまにうなり声を上げていたり、歯をむき出したりしている場合などにはさすがに触れようと思う人はほとんどいないと思いますが、一見すると警戒されているのかわからない場面もあるので要注意です。
特に下記のような場合は気をつけましょう。
じっと見つめてくる
知らないわんこがじっと自分を見つめてきていたら、あなたはどう思いますか?「私のことが好きで気になっているのかな?」と喜ぶのは早計です。
もちろん、単純にあなたに興味があって見つめている場合もないわけではありません。ですが、自然界で相手のことをじっと見つめるというのは、相手を攻撃対象としてロックオンしたということでもあるのです。むやみに手を出すと攻撃されてしまう可能性があります。
しっぽを振っている
わんこがしっぽを振るときといえば、嬉しいときや楽しいとき!というのは犬好きでない人でも誰もが知っている周知の事実です。が、実はしっぽを振るのはプラスの感情のときだけではなく、相手を警戒している場合にもしっぽを振ることがあるのです。
しっぽは振っているけれど目が輝いていない、マズルにしわを寄せているなどのようすが見られたら注意が必要です。
2.ごはんを食べているとき
わんこがおいしそうにガツガツとごはんを食べている姿は可愛らしいですよね。思わず「おいしいの?たくさん食べてね」と声をかけながら頭を撫でたくなってしまいますが、ちょっと待ってください。
ごはんを食べているときのわんこは、食欲という生理的欲求に駆られていわば野生の状態に戻っているといっても過言ではありません。
中には伸びてきた手を見て「ごはんを取られるのでは!?」と勘違いし、咬み付いてくる子もいます。普段は絶対に咬まないような子であっても、食べものが絡むと何が起きるかわからないので油断は禁物です。
3.黄色いリボンをつけているとき
みなさんは「イエロードッグプロジェクト」という運動をご存じでしょうか。これはオーストラリアで始まって世界的に広まっている動きで、何らかの理由で他の人に近づいてほしくない事情を抱えたわんこのリードに黄色いリボンをつけて意思表示しようというものです。
ケガや病気といった健康上の理由を抱えていたり、使役犬としてのトレーニング中であったり、警戒心が強くて他の人が苦手であったりと、黄色いリボンをつけている理由は様々です。
まだ日本ではあまり認知度の高くないプロジェクトではありますが、もし街中で黄色いリボンをつけたわんこを見かけたら、そっと見守ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?自分の愛犬であっても他人のわんこであっても、適度な距離感を保つことはストレスなく暮らしていくためにとても大切です。
特に他人のわんこの場合、むやみに触れたことで事故に発展してしまっては誰も幸せになりません。ここでご紹介した場面でなくても、他人のわんこに触れたいと思ったらまず「触っていいですか?」と了解を得るのが最低限のマナーです。