犬が人の喧嘩を嫌がる2つの理由
無駄な争いを好まない
犬は本来群れで生活する生き物です。そのため、狩りや子育てなどを協力する必要があるので、無駄な争いは極力避けようとします。
犬が噛みついて喧嘩をする映像は、映画やドラマではよく見ますが、実際に噛みついている喧嘩を見たことがある人は少ないのではないでしょうか?
実際は歯をむき出したり唸って威嚇することで、直接的な攻撃に発展しないようにしています。
そのため人間同士の喧嘩が始まると、無駄な争いを止めようという本能が働き、喧嘩を嫌がって止めようとする仕草を見せるのです。
大きな声や音が苦手
人間同様、犬にとっても喧嘩をしている空間はストレスとなります。特に、大きな声や音に恐怖を感じ、喧嘩を嫌がったりストレスを感じてしまいます。
人間の喧嘩に対して、犬は止めようとする仕草を見せていますが、それに気付けないと「自分の気持ちは伝わらない」「何を言っても無理」と、シグナルを出すことさえやめてしまうことも…。
そうするとストレスをため込むようになり、喧嘩の時やストレスを感じた時に、唸ったり噛みつこうとする仕草を見せるようになります。
犬が喧嘩を止めようとする時の仕草を見逃さないためにも、カーミングシグナルについて確認していきましょう。
喧嘩を止めようとするカーミングシグナルを見逃さないで!
遊びに誘う
犬は空気を読むことに敏感なので「不穏な空気なんか感じていませんよ~」と、いつもの表情で遊びに誘導し、喧嘩から注意をそらせようとしています。
また「いつもと同じことをしよう!」と、緊張をほぐそうとしている仕草でもあります。
喧嘩している人たちの間に入る
犬は相手が自分より身体が大きくても、無駄な争いを止めようと割って入ることがあります。犬同士は距離をとって威嚇し合うので、飼い主にも「近すぎるよ」と忠告しているサインです。
自分の鼻をなめる
犬は相手を落ち着かせる時に、自分の鼻をなめる仕草を見せます。飼い主の目を見て鼻をなめている場合は、「落ち着いて」と伝えているのかもしれません。
また、ストレスを感じている時にも鼻をなめるので、頻繁に鼻をなめている場合は、ストレスの原因を探ってあげてください。
あくびをする
犬がストレスや不安を感じた時によく見せる仕草です。「眠いのかな?」と勘違いされやすい仕草ですが、「不安です」「怖いです」と訴えているサインなので、安心できるように対応してあげてください。
喧嘩の最中に愛犬がいつもと違う行動をしたらストレスのサイン!
先ほどご紹介したカーミングシグナルの他にも、犬によって喧嘩を止めようとする仕草や、ストレスを訴える仕草は異なります。
見落としてしまいそうな小さなサインもあるので、「いつもと雰囲気が違うかも?」「この行動なんだろう?」と感じたら、その子にとってのストレスサインの可能性を検討してください。
ストレスは健康を損なったり異常行動に繋がる原因にもなるので、愛犬のサインにアンテナを張ることが大切です。
まとめ
犬が喧嘩を嫌がる理由には、犬の本能が関係していることがわかりました。大切な飼い主だからこそ「危険な喧嘩はやめてほしい」と、小さな体で必死にアピールしていることに気付くことが大切です。愛犬に不安な思いをさせないためにも、喧嘩はできるだけ穏便に済ませられるといいですね。