犬が玄関で飼い主を待っている時の心理5選
仕事から疲れて帰り、玄関を開けたらそこには可愛らしい愛犬の姿が…という経験を持つ飼い主さんは少なくないでしょう。
玄関ではなく、リビングのドアだったり、階段上だったりと場所は違うものの、飼い主の帰りを出迎えてくれる愛犬には癒されますよね。では、犬が玄関などで飼い主を待っている時、どのような心理状態なのでしょうか。
1.「早く帰ってこないかな」
犬が玄関で飼い主を待っている時、最も強い心理として「早く帰ってこないかな」と飼い主の帰りを待ちわびている心理です。玄関で飼い主を待っているすべての犬に当てはまると言っても過言ではありません。
飼い主が出て行った玄関で待つことで、なるべく早く飼い主に会うことができるという意識が深層心理の中にあるのでしょう。そのため、玄関で飼い主を待ったり、時々玄関を覗きに行ったりしているのです。
2.「飼い主さんがいなくて不安だよ」
臆病な犬や甘えん坊な犬の場合は、飼い主が出て行ってしまったことに不安を感じて玄関から離れられない可能性があります。
信頼している飼い主さんがいなくなることで、「この間に怖いことが起こったらどうしよう」と不安を感じているのです。また、すでにその時点で何か不安に感じるような原因があるのかもしれません。
そのため「早く帰ってきて。怖いよ。不安だよ」という思いが募り、玄関の前で飼い主の帰りを待ち伏せてしまうのです。
3.「退屈だな。早くかまってほしいな」
1匹でお留守番をしている時間は、犬にとってひどく退屈です。人間のようにスマホをいじったりテレビを見るわけにもいかないため、自分の手の届くところにあるおもちゃで遊んだり、外の様子を見聞きしたりして時間を潰すしかありません。
そのため、時間が経つごとに「暇だな」「退屈だな」という思いが募り、「退屈だから、早く飼い主さんが帰ってきてかまってくれないかな」と考え、玄関まで行ってしまうのです。
4.「飼い主さんは本当に帰ってくるのだろうか」
犬の中には、飼い主が本当に帰ってくるかどうかを確信できないために、「もしも帰ってこなかったら…」という不安が募り、玄関で待ち伏せしてしまう犬も多いです。
特に、普段お留守番に慣れていない犬や、飼い主が家にいる間は常に隣にいるという犬の場合は、飼い主に依存しすぎてしまっているため、いざ飼い主の姿が見えなくなると、「本当に帰ってくるかな?」と不安に感じてしまいます。
飼い主さんが出て行ったドアの前で待ちながら、そわそわと落ち着かない様子で居座ったり、うろうろしたりする様子が見られる場合は、この可能性が高いです。
5.「少しでも早く飼い主さんに会いたい」
犬は家の中にいても、外から聞こえる遠くの音を聴き取ることができます。そして、よく耳にしている飼い主の足音を聞き分けることもできるため、遠くから飼い主が帰ってくる足音が聞こえると、「帰ってきた!」とすぐさま玄関に直行する犬も多いです。
ずっと玄関で待っているわけではありませんが、1分1秒でも早く飼い主さんに会いたいという思いから、飼い主の足音が聞こえると玄関で出迎えてくれるのです。
ずっと玄関に居座る場合は分離不安症の疑いも
紹介した心理の中には、飼い主が外出してしまうことに対して強い不安を感じるケースもありました。飼い主が出かけてから帰ってくるまで、ずっと玄関の前に居座る場合は、分離不安症の疑いがあります。
これは、飼い主の姿が見えなくなることに極度の不安やストレスを感じる症状で、一種の精神病とも言われています。近年、分離不安を患う犬が増えてきていることから、メディアでも警鐘が鳴らされています。
分離不安は、飼い主と適切な距離感を保つことができていないために、飼い主に対して異常な執着心や依存心を持っていることが原因です。少しでも疑いがある場合は、少しずつ適度な距離感を意識して接するようにしましょう。
正しい信頼関係を築くことができれば、犬も「飼い主は絶対に帰ってくる」と確信を持つことができ、留守番中も過度なストレスを感じずに済みます。
まとめ
犬が玄関で飼い主を待つ理由は、基本的に飼い主に早く帰ってきてほしい、早く会いたいという思いからです。しかし、中には分離不安など強いストレスから玄関で待っているケースもあるため、少しでも異常性を感じた場合は、愛犬との距離感や接し方を見直しましょう。