犬が叱られている時にしっぽを振る理由３選！反省してるの？伝わってない可能性は？

反省してない？犬が叱られている時にしっぽを振る理由は？

愛犬が物を壊してしまった時、無駄吠えが続いた時など、「ダメ」と叱る場面は多いですよね。しかし、こちらは真剣に叱っているにもかかわらず、なぜかしっぽを振っていることはありませんか。一体なぜしっぽを振っているのでしょうか。

1.よくわかっていない

しっぽが高く上がり、左右にしっぽを振っている場合は、叱られていることを理解できていない可能性があります。「僕に向かって何か言っているけれど、なんだろう？」といった感覚です。

特に飼い主と過ごしている時間の短い子犬に多く、まだ飼い主の表情から感情を読み取る能力が万全に備わっているわけではないため、「かまってもらえている」と喜んでしまう子もいます。

子犬でもしっかり伝わるように、低い声で「ダメ」と目をしっかり見つめながら伝えた後、しばらくはかまわないなど、犬が「これをすると飼い主がかまってくれなくなる」と学習できる態度をとりましょう。

2.なんとなく不安になっている

しっぽが中間の高さに位置したまま、水平方向にゆらゆらとゆっくりしっぽを振っている場合、なんとなく飼い主にネガティブな感情を向けられていることを理解し、不安になっている状態です。

確実に何に対してネガティブな感情を向けられているのかは理解していないものの、飼い主が怒っていることは理解できています。

何度か同じタイミングで叱ることで、犬も「これをしたら飼い主が怒っている」「かまってくれなくなる」と徐々に理解することができます。根気強く「ダメなことはダメ」と教え込みましょう。

3.叱られていることを理解して飼い主をなだめている

しっぽを左右に大きくゆらゆらと揺らしていると、「叱っているのにどうしてしっぽを振っているの」と思ってしまいますよね。しかし、しっぽを振っていても、ゆらゆらと大きくゆっくり振っている場合は、相手を宥めようとする行為です。

飼い主に叱られていることを理解した上で、「もうわかりました」「降参です」といった意味を含めながら、「そろそろ怖い顔をするのはやめてください」と訴えています。

犬に『反省』という概念はありませんが、きちんと叱られていることを理解した上で、降参の意味を込めているので、これ以上は長々と説教する必要はありません。

嬉しそうに素早くしっぽを振っている場合は伝わっていない可能性も

紹介したように、しっぽを振る仕草にも、しっぽの高さや振るスピードによって、その心理状態は異なります。

叱っているにもかかわらず、嬉しそうにしっぽを素早く振って見せたり、表情が和らいでいたりする場合は、叱られていることが伝わっていない可能性が高いです。

叱り方が弱かったり、「ダメでしょ〜」と優しく高い声で叱っていたりすると、叱られているのではなく、かまってもらえていると勘違いしてしまうのです。

「ダメ」と伝えるために押さえたいポイント

では、どのように叱ることで、愛犬に「ダメ」と伝えることができるのでしょうか。大声で怒鳴ったり、長々と説教しても不安や恐怖心が増幅するだけで、あまり効果はありません。以下のポイントを押さえて叱るようにしましょう。

• 低い声で「ダメ」と言う
• 叱るときは間延びした言い方は避ける
• しっかり目を見つめる
• 笑顔やのんびりとしたトーンは避けて「怒っている」を表情に出す
• 叱った後はしばらくかまわない

この5つのポイントを押さえることで、徐々に犬も「なんとなく不安だな」「怒っているのかもしれない」と感じるようになり、そこから「これをすると飼い主さんが怒る」「かまってくれなくなる」と学習していきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。犬が叱られている時にしっぽを振っていても、必ずしも反省していないというわけではありません。こちらもなるべく叱っていることを伝わるように、最後に紹介した5つのポイントを押さえて叱るようにしましょう。