1.目線よりも高い場所を見たい
テーブルや棚の上などに置かれた何かを確認したい時に二足歩行をすることがあります。自分の目線よりも高い場所にあるため二足歩行で移動しながらじっくり見ている様子です。鼻の先や手が物に届いてしまうと落として壊してしまったり、誤飲誤食してしまうことがありますので注意しましょう。
やめさせた方がいい?
物を落としてしまう、フローリングで滑って転倒してしまうなどの危険がある場合にはやめさせた方が良いでしょう。二足歩行で確認する愛犬の姿を目撃した瞬間に「ダメ」「いけない」などと叱ると良いです。いけないことだと教えてあげることで飼い主さんの目が離れた時やお留守番中のケガも防ぐことができます。
2.嬉しくて飛び上がっちゃう
飼い主さんの帰宅を出迎える時、お散歩中にお友達と会った時など、二足歩行で飛び跳ねちゃうことがあります。嬉しくて思わず飛び上がってしまうのです。
やめさせた方がいい?
かなり興奮している状態なのであれば、まずは愛犬を落ち着かせなければなりません。お互いにケガをしてしまうことは避けたいです。
3.手足を地面につけたくない
地面が熱いまたは冷たい時、濡れている時など手足を地面につけたくなくて二足歩行をすることがあります。
やめさせた方がいい?
地面に手足を触れるに不快感があることが二足歩行をする理由です。真夏の昼間は地面が熱く肉球を火傷してしまいます。真冬の地面はしもやけや凍傷の原因になることがあります。雨上がりの濡れた地面が苦手な犬もいます。お散歩に行くタイミングを改めてみると良いのではないでしょうか。
4.もっと近くで甘えたい
大好きな飼い主さんのもっと近くで甘えたい時、二足歩行をすることがあります。とくに人の顔を舐めることが好きな犬に多いです。飼い主さんの顔は自分よりも高い位置にあります。そのため二足歩行でグッと近づこうとしているのです。
やめさせた方がいい?
顔を近づけたり舐めたりすることに抵抗がないのであればやめさせる必要はないのではないでしょうか。しかし、相手が他人である場合には顔を近づける前に引き離した方が良いかもしれません。
5.抱っこして欲しい
抱っこして欲しい時に二足歩行をすることがあります。飼い主さんを「早く!早く!」と急かしている様子です。そのままピョンッと飛び跳ねて飼い主さんの体にダイブする犬もいますね。
やめさせた方がいい?
咄嗟に対応することができるのであればそれほど問題はありませんが、お互いに転倒したりケガをしてしまわないように注意してください。
犬が二足歩行をすると危険?
膝蓋骨脱臼
体の小さな犬は二足歩行をすることで膝蓋骨脱臼になってしまうことがあります。そもそも犬の手足は二足歩行をするための構造ではないため、かなりの負担がかかってしまうことで様々な症状や病気の原因になることが心配されます。
椎間板ヘルニア
体の大きな犬ほど二足歩行をすることによる足腰への負担も大きいです。椎間板ヘルニアを発症する原因になることがあります。もともと犬は四足歩行をする動物ですので、二足歩行すると背骨に想像以上の負担がかかる可能性があります。
難易度の高い手術が必要になる
二足歩行が原因で膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアを発症してしまうと難易度の高い手術をしなければならなくなってしまうかもしれません。費用も高額ですし、何より愛犬を苦しめてしまいます。
二足歩行をする犬を見て誇らしい気持ちになってしまう人もいるようですが、犬に二足歩行をさせる必要はありませんし、犬にとって何のメリットもありません。
まとめ
犬が二足歩行する時の心理とやめさせた方がいいのかということについて解説しました。四足歩行の犬が二足歩行をすることにはリスクが伴いやすいです。あえて芸として教えることは控えたほうが良いでしょう。