犬の首輪の役割とは?
安全の確保
家から一歩も外に出ない、という犬は滅多にいないと思います。散歩に行くのであれば、ノーリードで歩かせる訳にはいきません。首輪とリードを付けることで、犬の行動範囲をコントロールします。危険な場所への飛び出しを防ぎ、犬の安全を守れるようになるのです。
迷子になったときの目印
何らかのハプニングが起き、もし犬が迷子になったら、首輪が飼い犬である象徴になります。首輪の色やデザイン自体が目印になりますし、鑑札や迷子札が付いていれば、犬を探す手掛かりにもなります。首輪を付けていなかったら、発見状況によっては野良犬に間違われるかもしれません。
首輪選びの基本
サイズ
首輪のすっぽ抜けを防止するには、サイズ選びが最も重要なポイントです。キツすぎても緩すぎても首に負担をかけてしまいます。首周りを測るときは、耳の付け根からあごの付け根を一周させて測りましょう。首と首輪の間は、人間の指が入る程度の隙間がある状態が適しています。
素材
次に大事なのは、首輪の素材です。耐久性や防水性、重さに違いがあるので、犬の特性にあった素材を選びましょう。クッション材が使われていると、首への食い込みが少なくなります。
《首輪に使われる素材》
- 革
- ナイロン
- ポリエステル
- デニム
- 金属
機能性
首輪は毎日使うものなので、使い心地とともに、用途に合わせた機能性は抑えておきたいところです。皆さんの優先事項はありますか?
《犬の特性別 欠かせない機能性》
- 雨でも散歩するなら「防水性」は必須!
- 力の強い犬には「強度」重視!
- 首への負担を考えるなら「弾力性」に注目!
- 夜の散歩には「充電式LED」が便利!
- 付け外しが多いなら「ワンタッチ式」!
首輪が抜けたときのNG行動
1.追いかける
突然首輪が外れてしまったら、飼い主は大パニックですよね。焦って犬を追いかけたくなる気持ちはお察ししますが、追いかければ追いかけるほど、犬は逃げていきます。犬の狩猟本能を利用して追いかけさせるか、しつけの「呼び戻し」が役立ちます。
2.「ダメでしょ!」と怒る
予期せぬトラブルは、犬にとっても予想外の出来事です。犬に向かって怒ったところで、どうすることもできません。それどころか、飼い主が怒っていると分かったら、犬はますます遠くに離れていってしまいます。
「首輪」と「胴輪」はどちらが良い?
犬の散歩グッズには、首輪(=カラー)と胴輪(=ハーネス)があります。その名の通り、装着する場所が違います。
《首輪の特徴》
- 散歩のコントロールがしやすい
- 引っ張り癖の防止に向いている
- 迷子札を付けられる
《胴輪の特徴》
- 体への負担が分散される
- シニア犬の歩行補助に役立つ
※着用に適した犬種:チワワ、パグ、ブルテリア など
首輪も胴輪も、犬が後ずさりするときに抜けやすいようです。保護団体では、ダブルリードでの散歩を推奨しています。
まとめ
どんなに丈夫な首輪でも、使い続ければいつかは壊れます。「絶対に大丈夫!」とは言い切れないからこそ、思い付く限りの安全策を講じる必要があります。悲しい事故が起こらないようにするために、この記事をお読みいただいたら「首輪が劣化していないかどうか」早速確認してみてください。