NG特徴①サイズが適していない(広すぎる/狭すぎる)
犬のキャリーバッグを選ぶときに、まず重視すべきポイントが「大きさ・内部の広さ」です。キャリーバッグに慣れていない犬の場合などは、つい「狭いとかわいそう」と思って大きめサイズを買う飼い主さんが多くいます。
しかし、犬の体のサイズに対して大きすぎるキャリーバッグはNGだということを知っておいてください。もちろん、身動きが取れないほど窮屈なキャリーバッグは論外ですが、自由に動き回れるほど大きなキャリーバッグでは、犬がストレスを感じることがあるのです。
犬のキャリーバッグの適正サイズは、犬が前足を伸ばして伏せをできるだけの底面積と、中で立ち上がることのできる高さがあることがポイントとされています。くるっと小さく回って体の向きを変えられる程度の空間があるのがベストです。
狭すぎるキャリーバッグの中で長時間過ごすと、関節を痛めたり血管が圧迫されたりして危険です。その反面、広すぎる場合は移動時に中で犬の体が必要以上に動いてしまいます。壁面などにぶつかって痛い思いをしたり、動いてしまうことで落ち着かずストレスを感じたりすることがあります。
車内に置かれた場合などは、動きが激しいことで車酔いを起こす原因にもなります。キャリーバッグを選ぶときは、一度犬に入ってもらうようにしてサイズをしっかり確認するようにしましょう。
NG特徴②快適性が低い(通気性が悪い、すべりやすい)
キャリーバッグは遠くへのお出かけや旅行などで使用することが多いため、快適性の高さにもこだわって選びたいものです。キャリーバッグは、プラスチックから布、革など様々な素材が使用されています。素材の特性や構造によって、内部の快適性が大きく異なってくるのでしっかり確認しておきましょう。
特に注意したいのが「通気性」です。キャリーバッグで移動する場合、やや狭い空間で長時間過ごすことになります。そのため、通気性が悪いと息苦しくなって酸欠状態だけでなく、内部が蒸れたり温度が上昇しすぎたりしてしまうことがあります。
特に車内に置いて使用する場合などは、キャリーバッグに風が吹き込みにくいので、より一層通気性が悪くなりがちです。一部にメッシュ素材が使われているものや細かいスリットが多く入ったものなど、通気性の良さにも注目しましょう。
ただし、あまりにも外から犬の姿が見えすぎるものは、公共交通機関などで使用すると周囲の人に迷惑をかける可能性もあるので、使うシーンや犬の性格に合わせて選びましょう。
また、キャリーバッグの底面が滑りやすい素材でできている場合にも注意です。プラスチック素材のキャリーや、底部に硬い素材が使用されているものは、内部の清潔を保ちやすいというメリットがあります。
その反面、犬の体が滑りやすいため、特に飼い主さんが歩いて移動するときなどに犬が落ち着かないことがあるのです。そのような素材のキャリーバッグを使用するときは、底部分にクッションやシリコンマットなどを引くようにして、犬が落ち着いて過ごせるように工夫してあげてください。
NG特徴③犬が自分で出られてしまう
キャリーバッグに入れていたのに、気がついたら犬が出てしまっていた…というトラブルは少なくありません。がっちりと扉に鍵をするようなキャリーバッグであれば、そのようなことはないと思いますが、ファスナータイプのものなどでは犬が内側から開けてしまうことがあるのです。
通常、中からファスナーを開けることは難しいと思いますが、安価な製品で強度の弱い部品を使っていたり、縫製が悪かったりすることで、力を入れることで開けられてしまうこともあります。
安全に使用するためには、あまりにも安価なキャリーバッグは避けるようにし、ダブルファスナータイプを使用したり、簡易的な鍵を併用したりするなどの工夫をしましょう。また、内部に飛び出し防止用のリードフックが付いているものなどを選ぶと安心です。
まとめ
日本国内でも、犬とのお出かけが気軽にできるようになってきています。観光施設やホテルなど、様々な場所に一緒に出かけることができるため、キャリーバッグが活躍するシーンも多いと思います。
移動時も快適に過ごしてもらうために、ここで紹介したポイントをチェックしながら愛犬にぴったりのキャリーバッグを選んでくださいね。