愛犬のために事前に準備すべきこと
大震災の被害に遭われた犬の飼い主さんが困ったことベスト3
- 飲み水が手に入りにくい
- ドッグフードが手に入りにくい
- ペットシーツが手に入りにくい
緊急で避難しなければならなかったとき、こういった物が手に入りにくく困ったそうです。ドッグフードは普段と同じものでなければ体調を悪くしてしまう可能性が高いです。特に下痢が続くことがあり、対応も大変です。
事前に準備すべき物
- ドッグフード
- 飲み水
- ペットシーツ
- キャリーバッグ、クレート、ケージ
- ベッド、ブランケット、毛布、防寒服
- 鑑札、迷子札
フードは小分けにするなど、開封してしまうと状態が悪くなってしまうので、何日分かはあまり気にせず一袋丸々を準備しておいた方が良いでしょう。最低でも1週間~10日分くらいあると良いです。
飼い主さんと離れ離れになってしまう犬もいます。自宅でひとり、迎えを待っている犬もいます。鑑札や迷子札を身に着けていれば飼い主さんを特定することができます。保護されていることが飼い主さんに伝わりやすいです。普段から身に着けておくようにしましょう。
事前に必ず準備するべきこと(必須)
- 狂犬病の予防注射
- 混合ワクチンの接種
- フィラリア症の予防
- ノミやマダニの寄生予防
- 犬の登録(お住まいの市区町村へ)
お住まいの自治体によっては愛犬と一緒に避難所へ入れることがあります。避難先での犬の受入れは避難所の責任者が最終的に判断します。しかし、上記の5つが確認できない場合は拒否されてしまう可能性が高いです。
狂犬病の予防注射、犬の登録は法律で定められている飼い主としての義務です。避難所では共同生活をしなければなりません。感染症の予防は愛犬や他の犬の健康を守るために行っておくべきです。
人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>を確認する
環境省が発行している“人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>”をご存知ですか?スマートフォンやパソコンから確認することができます。災害時、飼い主としてどのような心構えが必要なのかということが書かれています。ぜひ読んでみてください。
愛犬が過ごす場所の安全対策
お留守番中、愛犬が過ごす場所の安全対策は行われていますか?家具が転倒したり物が落下したりする可能性はありませんか?危険な物を周りに置かないようにする、家具をしっかり固定する、屋根付きのケージを使用するなど対策すると良いです。
家族間の連絡方法
地震が起きたとき、家族の誰かが愛犬を迎えに行き、自宅から連れ出すでしょう。後から帰宅した家族が“愛犬がいない!”と心配してしまいます。電話やメッセージでのやり取りが不可能な場合もありますので、愛犬とすでに一緒に避難していることを伝える方法を家族間で決めておくと良いです。「○○と一緒です」とケージや玄関に貼り紙をしておくなど。
大型地震が来たときの対処法
同行避難をすること
飼い主と犬は必ず「同行避難」をしなければなりません。動物の愛護及び管理に関する法律にも定められています。お住まいの自治体や避難所によってルールが異なります。
同行避難では飼い主と犬が別々の場所で生活しなければならない場合があります。盲導犬や介助犬などの補助犬は身体障害者補助犬法によって「同伴避難」が認められており、同じ場所(室内)での生活が可能です。
同行避難と同伴避難の違いについても事前に確認しておくべきでしょう。また、お住まいの自治体では同行避難のみなのか、同伴避難できる避難所はあるのかということも事前に確認しておくべきです。
まとめ
大型地震が来たときのことを考え、愛犬のために事前に準備すべきこと、地震発生時の対処法について解説しました。他人や保護団体に保護していただいたときや避難所での共同生活のためにも基本的なしつけは徹底しておきたいものです。愛犬用の災害グッズもぜひ見直してみてくださいね。