犬のベッドにしてはいけない『NG行為』に要注意
良質な睡眠は心身の疲れを回復させるだけでなく、免疫力も向上させて病気になりにくい体を作ってくれます。これは、人も犬も同じですが、犬は人よりも睡眠時間が長く、1日の大半を寝て過ごします。だからこそ、愛犬には専用のベッドを用意してあげたいもの。
犬用ベッドは寝る目的以外にも、犬が安心してくつろげる場となったり、寝ているときの身体の負担を軽減したり、暑さや寒さ対策になったりと、さまざまな役割を果たしてくれます。つまり犬用ベッドは、犬がより快適に過ごすためのアイテムと言えるでしょう。
でもせっかく愛犬のためにベッドを用意しても、飼い主さんが間違った行為をしてしまうと、快適に過ごすことができないかもしれません。そこで今回は、犬のベッドにしてはいけない『NG行為』をご紹介したいと思います。
1. 不衛生にする
ベッドは愛犬が使っていくうちに汚れやにおいが発生したり、抜け毛がついたりしますが、それをそのままにしておくのは衛生面に問題が起こり、不衛生なベッドで寝ることは皮膚病の原因になります。
また犬はきれい好きなので、不衛生なベッドがストレスになることもあります。愛犬のベッドはこまめに掃除や洗濯をして、清潔を保つことが大切。
犬用ベッドには丸洗いできるものもありますが、カバーのみが洗えるものや、洗濯不可のものもあります。愛犬にベッドを購入する際は、洗濯表示をよく確認しましょう。
愛犬が愛用するベッドについた抜け毛は粘着テープなどで毎日取り除き、ベッド本体は月に1回、ベッドカバーなどの布類は週に1回、ペット用の洗剤や柔軟剤を使用して洗濯するのが理想的です。
人間用の洗剤や柔軟剤を使う場合は、できれば無香料、それが難しければなるべく優しい香りのものを選ぶようにしましょう。犬は優れた嗅覚を持っているため、香りが強いとストレスになるので注意が必要です。
2.適さない場所に置く
ベッドはどこに置いてもOKというわけではありません。寝床として適さない場所にベッドを置いてしまうと犬が落ち着かなかったり、ストレスを感じたり、体調不良を起こしたりする可能性があります。
愛犬がベッドで快適に過ごすためには、その置き場所にも気を配る必要があるのです。以下から、ベッドを置くのに適さない場所をご紹介します。
窓やドアに近い場所
窓やドアの近くは、人の出入りが多かったり、物音や気配を感じやすかったりする場所。このような場所は落ち着かず、ゆっくり眠ることもできません。また窓のそばは温度が上がりやすいため、熱中症になる危険性があり、特に夏場は要注意です。
落ち着いてゆっくり休めるように、愛犬のベッドはドアや窓から離れた静かな場所に置いてあげたいですが、飼い主さんや家族の気配が全く感じられない場所だと不安や寂しさを感じてしまうかもしれません。ですからリビングの隅など、人の気配を感じられながらも静かに過ごせる場所に置いてあげるといいでしょう。
トイレに近い場所
犬は寝床やその近くを汚したくないという習性を持っているため、トイレの近くにベッドを置くと不快に感じたり、ストレスになったりします。
また寝床の近くを汚したくなくて、排泄を我慢してしまったり、トイレ以外の場所で排泄してしまったりすることもあるので、ベッドはトイレから十分離れた場所に置きましょう。サークルやケージでお留守番をさせるときも、トイレとベッドはある程度距離を取って配置を。
冷暖房の風が直接当たる場所
犬が室内で快適に過ごすためには、エアコンなどを使って適温(夏場は26℃前後、冬場は20℃前後が目安)を保つ必要があります。でも愛犬が涼しいように暖かいようにと、冷暖房の風が直接当たる場所にベッドを置くのはNG。冷え過ぎたり暑過ぎたりして、体調不良を起こす原因に。
3.素材を季節に合わせない
犬用ベッドには、さまざまな素材が使われています。オールシーズンOKの素材のベッドもありますが、夏はメッシュ生地や接触冷感生地など涼しく過ごせるベッド、冬はボア生地など保温性のあるベッドがペットショップに並びます。
人が季節によって寝具を変えるように、犬のベッドも季節に合った素材のベッドを用意してあげるのは大切なことです。犬のベッドが暑い季節にボア生地のものだったり、寒い季節に冷感生地のものだったりするのは、私達が夏に分厚い布団で寝たり、冬にタオルケット1枚で寝たりするのと同じようなものでしょう。
これでは、快適に過ごすことはできません。暑さ対策や寒さ対策をしっかり行うことは愛犬の健康にも繋がるので、季節に合った素材のベッドを用意してあげましょう。
まとめ
今回は、犬のベッドにしてはいけない『NG行為』を3つご紹介しました。ベッドは愛犬がより快適に過ごすためのアイテムですが、ご紹介したような行為をしてしまうと、快適度が低くなってしまうかもしれません。
現在愛犬用のベッドを用意している飼い主さんも、これからそうしようと考えている飼い主さんも、NG行為は行わないように注意しましょう。