超危険な『犬の病気』5選!致死率100%の恐ろしい疾患も…!

超危険な『犬の病気』5選!致死率100%の恐ろしい疾患も…!

犬の病気は数多くあり、動物病院で処方された薬を数日服用したら治る病気もあれば、特効薬がなく命にかかわる恐れのある病気もあります。この記事では、超危険な『犬の病気』と、そうした病気から愛犬を守るにはどうしたらいいのかをご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

超危険な『犬の病気』は?

うつろな表情でソファで寝そべる犬

犬がかかる病気の中には、感染率や致死率が高かったり、特効薬がなかったりする超危険な病気もあります。飼い主さんは、どのような病気が犬にとって超危険なのか知っておきましょう。

1.狂犬病

病名の字面から犬だけがかかる病気だと思いがちですが、全ての哺乳類に感染し、そこには人も含まれます。狂犬病は狂犬病ウイルスの感染によって発症し、発症すると有効な治療法がなく、致死率ほぼ100%の恐ろしい病気です。

狂犬病を発症した動物に咬まれると、咬み傷から唾液中のウイルスが体内に侵入します。ウイルスは末梢の神経を経て中枢神経へと広がり、麻痺や幻覚などさまざまな神経症状を引き起こし、昏睡状態に陥ったあと死に至ります。

現在日本は、世界でも数少ない狂犬病清浄国(狂犬病が発生していない国)です。1956年以来、日本国内での狂犬病の発生はありません(海外で犬に咬まれた人が日本帰国後に発病死した事例はあります)。

しかし世界のほとんどの国で発生しており、年間5万人以上が死亡しています。日本では長年発生していなくても、決して狂犬病ウイルスそのものがなくなったわけではなく、万一に備えた予防が必要となります。

2.犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルスの感染によって起こる感染力が強い感染症です。ウイルスに感染した犬の便や吐物、使用した食器などから経口感染します。

激しい下痢や嘔吐を繰り返し、脱水症状などを起こして急激に重症化します。治療が遅れると子犬の9割、成犬でも2~3割が命を落とす危険があります。犬パルボウイルス自体を攻撃する特効薬はなく、症状に合わせて対症療法を行うことになります。

3.犬ジステンパー

犬ジステンパーウイルスの感染が原因の病気で、感染犬の便、尿、目ヤニ、鼻水、唾液などへの接触や、感染犬の咳やくしゃみの飛沫を吸い込むことによって感染します。免疫力の高い成犬であれば軽症のまま治ることもありますが、免疫力の低い子犬や老犬は致死率が高いです。

高熱、下痢、嘔吐、膿のような鼻水、咳 目ヤニなどの症状が現れ、鼻の頭や肉球が硬くなるハードパッドが見られることもあります。進行すると脳炎を起こし、痙攣や麻痺といった神経症状が見られます。特効薬がないため、対症療法が中心です。

4.犬伝染性肝炎

アデノウイルスⅠ型の感染により、肝臓の炎症を引き起こす病気です。感染している犬の便、尿、鼻水、唾液などに直接または間接的に接触することで感染します。

症状の強さはさまざまで、軽症の場合は軽度の発熱や鼻水程度ですが、重症になると高熱、嘔吐、下痢、腹痛などが見られ、脳炎を起こすこともあります。子犬は致死率が高く、特に症状を示さずに突然死するケースも。

有効な治療薬はなく、対症療法によって肝臓の回復を待ちます。肺炎や腎盂炎といった細菌による二次感染を抑えるために、抗生物質を投与することもあります。

回復期に『ブルーアイ』と呼ばれる目の角膜の混濁が見られることも。回復してから半年くらいは尿からウイルスが排出されることがあるため、ほかの犬から隔離する必要があります。

5.フィラリア症

フィラリア(犬糸状虫)は細長い寄生虫の名前で、成虫の長さは15~30㎝ほどです。フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊を媒介して感染します。

フィラリアに感染すると、ミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)が犬の体内で成長を続け、最終的に心臓や肺動脈にすみつきます。心臓や肺動脈にフィラリアがすみつくことで血液の循環が悪くなり、呼吸器や循環器などに障害をもたらします。

初期症状は乾いた咳や食欲不振、疲れやすいなど。重症化すると腹水や呼吸困難、血尿などが見られ、治療が遅れると死に至るケースが多いのです。治療は薬や手術によってフィラリアを駆除しますが、いずれもかなりのリスクを伴うため、フィラリアに寄生されないように予防することが大切になります。

超危険な『犬の病気』から愛犬を守るには?

予防薬を垂らされるプードル

上記でご紹介した超危険な病気から愛犬を守るにはワクチンや予防薬が有効とされ、フィラリア症については、適切に予防薬を投与すれば100%防ぐことができると言われています。具体的にどのようなワクチンや予防薬があるのか見ていきましょう。

狂犬病予防注射

日本では、狂犬病予防法によって生後91日以上の犬の登録と年に1回の予防注射の接種が義務づけられています。集団接種または動物病院で個別接種すると注射済票が交付されます。7割以上の犬が予防注射を接種すれば、万が一国内で狂犬病が発生しても蔓延を防げると考えられています。

混合ワクチン

混合ワクチンは2種~11種まであり、感染率や致死率が高い感染症を1度で複数予防することができます。生後2ヵ月頃に1回目、生後3ヵ月頃に2回目、生後4ヵ月頃に3回目を接種し、その後は年に1回接種します。

何種を接種するかは、住んでいる地域や犬のライフスタイルによって変わるため、獣医師に相談しましょう。今回ご紹介した犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎を全て予防するには、5種以上の混合ワクチンを接種する必要があります。

フィラリア症予防薬

フィラリア症の予防薬は、蚊に刺されたときに体内に入ったミクロフィラリアが心臓に達する前に駆除する役割を果たします。

錠剤やチュアブル、皮膚に垂らすスポットタイプがあり、一定期間毎月1回投与します。適切な投与期間は住んでいる地域によって異なるので、獣医師に相談を。なお、1年間予防効果が持続する予防薬の注射を取り扱っている動物病院もあります。

重要な注意点は、毎年予防薬の投与を開始する前に必ず動物病院で血液検査をしてもらい、フィラリア症に感染していないことを確認することです。感染に気づかずに予防薬を投与すると、犬がショック症状を起こすことがあります。

まとめ

頭を撫でられて幸せそうなラブラドール・レトリーバー

今回は、超危険な『犬の病気』を5つご紹介しました。致死率が非常に高い病気もあり恐ろしいですが、ご紹介した病気はいずれも予防することができます。狂犬病予防注射や混合ワクチン、そしてフィラリア症の予防薬を定期的に接種または投与して、愛犬を超危険な病気から守りましょう!

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