NG行為①過剰なスキンシップや遊び
犬を飼い始めたばかりの頃は、とにかく存在がかわいいと感じてついついなでたり抱っこしたりしてしまいがちです。
犬が家の中にいることが楽しくて、犬の一挙手一投足に注目して、写真を撮ったり寝ている様子を見に行ったりすることもあるでしょう。
しかし、飼い始めた直後は犬も生活環境が大きく変わり、不安やストレスを抱えがちだということを忘れずにいてあげてください。
犬の方からスキンシップやコミュニケーションを求めてくる場合には、応じてあげて問題ありませんが、犬が休んでいるときにはかまいすぎずにそっと見守ってあげてください。
また、子犬の場合は自分の体力の限界を知らないため、静かにハウスの中で休息させる時間を飼い主さんが作ってあげることも大切です。
疲労はストレスの原因になり、免疫力を低下させて病気にかかりやすい状態にしてしまうこともあります。
体力の使い方や生活リズムを飼い主さんがコントロールすることで、大切な愛犬の心身の健康を守ってあげましょう。
NG行為②しつけをせず自由に過ごさせる
犬を飼い始めたばかりのときは、犬の自由に過ごさせてあげたいと思う飼い主さんも多くいます。
新しい環境に慣れるまでは、好きなように楽しく過ごして欲しいという優しい親心はとても理解できます。
しかし、犬を家庭に迎え入れたときからしつけはスタートしなければなりません。
もちろん、体力のない子犬におすわりや待てなどのトレーニングをたっぷり行う必要はありません。しつけと言っても、家庭内のルールや一緒に暮らす上でのマナーを教えてあげることが大切なのです。
具体的にはトイレのしつけやご飯や寝るときのルール、生活場所の制限などが挙げられます。
今後、犬も人も楽しく快適に生活していくためには、そのようなしつけは小さなうちから教えてあげることが必要です。
逆に自由に過ごすことで、困ったくせや問題行動が定着してしまうこともあります。
問題が起きてから改善するには、大きな労力が必要になります。そのため、何も知らない状態のときに、望ましい行動を教えてあげる方がお互いにとってとても楽な方法なのです。
ただし、望ましくない行動や間違った行動があっても、叱らないであげてください。
犬が間違えるのはわざとではなく、「正しい行動を知らない」ことが原因です。間違ったときも叱らず、冷静に正しい行動へと誘導するようにしましょう。
NG行為③長時間の留守番
犬を飼い始めたからといって、会社勤めの人などが自分の生活スタイルを一気に変えられるわけではないと思います。
そのため、一人暮らしや共働き家庭などで犬を飼い始めると、すぐに長時間の留守番をさせなければならない事態に陥ります。
しかし、新しい環境の中で突然ひとりぼっちにされることは、犬にとって非常に大きなストレスです。
留守番というものを理解できないため、ひとりになったさみしさやストレスから長時間吠え続けたり、いたずらや自傷行為を行ったりするようになってしまいます。
犬自身がつらい思いをするだけでなく、吠え声は近所迷惑にもなります。留守番は、ほんの短い時間から慣らしていかなければなりません。
数分程度の留守番からスタートし、「出かけて行った飼い主は必ず帰ってくる」ということを犬に覚えさせます。
それを理解すれば、犬は安心して家の中で待つことができるのです。
そのため、犬を飼い始めるときには仕事の長期休みのタイミングに合わせたり、家族で順番に休みを取ったりして少しずつ留守番練習をするようにしてあげましょう。
まとめ
犬を飼い始めたばかりのときは、とにかくうれしく楽しい毎日になると思います。
かわいくてついかまいすぎてしまいますが、犬の体調管理のために適切なタイミングでしっかりと休ませることも必要です。
また、突然長時間の留守番をすることはとても大きなストレスになるため、少しずつ時間をかけて留守番をする練習も必要になります。
トイレや留守番、食事のルールなどは犬を迎え入れてからすぐに教えてあげましょう。
問題行動などが起こる前に、家庭内のルールやマナーを教えることでお互いに快適な生活を送ることができます。