心理①大好きな飼い主が来るのが楽しみ
犬が飼い主さんを待ち伏せする心理として最も多いのが、「大好きな飼い主さんに会えるのを楽しみにしている」というものです。
特に飼い主さんが出かけているときなどに、玄関前で帰って来るのを待っているときはそのような心理が働いていることでしょう。
犬は聴覚などの感覚が優れているので、玄関前を歩く足音がしたり、飼い主さんの車や自転車の音が聞こえたりすると、急いで玄関に行って待つこともあります。
玄関を開けたら、目の前に愛犬がいてびっくりしたことがある飼い主さんも多いと思いますが、犬は様々な感覚を研ぎ澄まして飼い主さんの帰りを待っているのです。
また、留守番のように長時間離れていなくても、家の中で一緒に過ごしているときに飼い主さんがトイレやお風呂に行ったときなどにも、ドアの前などで待ち伏せすることがあります。
犬が飼い主さんがどこに行って、いつ帰って来るかということが把握できない場合もあるので、次に会えることを心待ちにするのです。
心理②飼い主が喜ぶ反応を見たい
犬が飼い主さんを待ち伏せするとき、飼い主さんに会いたいという犬自身の気持ちだけでなく、飼い主さんを喜ばせようという心理が働くこともあるようです。
待ち伏せしていた時に、飼い主さんが笑顔になってくれたり、うれしそうな様子を見せてくれたりすると、犬もそれを見てうれしくなります。
また、家の中などで愛犬に突然出くわして驚くこともあると思いますが、そうした反応を見て飼い主さんが楽しんでいると考える犬もいます。
心理③何かいいことがあると待っている
犬が飼い主さんを待ち伏せしているとき、ご飯や遊びなど“ごほうび”になる何かを待っている場合もあります。
飼い主さんが部屋に入ってくると、なでてくれたりおもちゃで遊んでくれたりするなど、いいことが起こるとわかっているときは、それを期待して待ち伏せするのです。
飼い主さんが帰宅したときなど、出迎えてくれる愛犬がかわいくておやつをあげる習慣のある家庭などでは、特に犬がうれしそうに待ち伏せしている様子が見られます。
ただし、期待する気持ちが強すぎて出迎えた瞬間に飛びついてきたり、“ごほうび”を出すまでワンワン吠えたり、という行動が見られるようになったら注意しましょう。
要求するための行動や問題行動が増えてしまわないように、ごほうびを無条件に習慣として与えることは控えた方がいいでしょう。
心理④群れ意識で仲間を待っている
散歩などで外出したとき、家族のうちの誰かや他の犬が少し離れたり、見えなくなったりするとその場で待つ犬もいます。
これは、犬が本能的に持つ群れ意識や仲間意識から起こる行動だとされています。群れで生きる動物は、単独行動をすることはとても危険な行動だと考えます。
そのため、仲間の一員である家族の誰かが集団から離れると心配になって、その場で待ったり様子を見に行ったりする行動が見られるのです。
まとめ
犬が待ち伏せをする行動は比較的よく見られるものです。その行動の多くには、「飼い主さんに会いたい」「飼い主さんを喜ばせたい」「何かいいことが起こるかも!」という心理が隠れています。
また、中には仲間意識で家族のことを心配して待ち伏せをすることも。
そんな犬たちの心理を想像すると、待ち伏せをしている愛犬の姿がより一層愛らしく感じますよね。