犬の虐待とは?現実に起きている実態
ふと目にする動物虐待のニュースは、とても残酷で悲しい内容ばかりですよね。虐待の対象となるのは犬や猫ばかりではありません。
日本の「動物の愛護及び管理に関する法律」の上では、牛、馬、豚、羊、やぎ、犬、猫、うさぎ、あひるなどの哺乳類、または鳥類や爬虫類が該当します。ここでは犬の虐待の実態をご紹介しますが、動物全般に当てはまる例としてぜひ捉えてみてください。
水や食事を与えない
犬が生きるために必要な水や食事を与えない、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為は虐待です。飼い主には健康管理の義務があります。
不衛生な環境で飼育する
清掃が行われず、不衛生な環境で飼育されている状態。糞尿が始末されていない、抜け毛だらけ、犬が排泄物まみれである、汚れた食器で食事をさせているなどが当てはまります。
狭い環境で多頭飼いする
犬が自由に身動きできないほど狭い部屋の中で多頭飼育を行っている、劣悪環境で飼育が継続されている、これも虐待に当てはまります。繁殖を目的とし、出産後十分な回復期間を持たないまま繁殖を行うブリーダーが逮捕された例もあります。
病気やケガの治療を行わない
犬が何らかの病気やケガを負っていることを知りながら、放置する行為も動物虐待です。
犬を傷つける、殺してしまう
犬に対して殺傷行為を行った場合、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が処されます。
犬を遺棄する
もし犬を捨ててしまった場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。殺傷する虐待行為以外にも同等の処罰が課されます。
もし犬の虐待を発見した際の適切な対処法
「もしかして虐待では?」と思われる犬を発見したり行為を目撃したりしたら、ぜひ適切な対処を行ってください。その行動で救える命があるかもしれません。冷静さを失ってしまうものですが、ここでご紹介する適切な対処法に従って冷静に行動を起こしましょう。
自治体の機関へ連絡する
犬や動物の虐待行為を見つけたら、発見したエリアの機関へ連絡してください。でかけ先で発見した場合は、その管轄で通報することが適切です。
- 保健所
- 動物愛護センター
- 福祉保健センター
自治体によって名称が異なることがありますが、保健所または動物愛護センターに連絡を行います。
緊急性がある場合は警察へ連絡
命の危険がある緊急性が高い虐待が行われていた場合は、すぐさま警察へ通報してください。虐待を発見した場所、虐待していた人物、匿名希望か否かをハッキリ答えることがポイントです。
通報者が誰か相手に知られたくない場合は、必ず「匿名希望である」ことを伝えてください。その場合は決して通報者の情報が漏れることはありません。
迷うときは動物病院などに相談してみる
虐待行為が一瞬で判断できなかった、虐待のような気がするけど迷う、という場合は動物病院に相談をしてみることもおすすめします。獣医師には動物虐待を通報する義務があるため、力になってもらえます。
ネット上で発見した場合はサイバー犯罪対策へ
残酷な動物虐待をSNSなどのネット上で発見してしまった、この場合は「サイバー犯罪対策」へ通報してください。また「インターネット・ホットラインセンター」を介して警察に通報を行ってもらうことも可能です。
決してコメントをして注意を行う、リツイートなどの情報拡散はしないでください。投稿者の喜びを助長させてしまう可能性があります。
まとめ
犬などの動物虐待を行う犯罪者の心理は計り知れないものがあります。万が一発見しても相手に触発せず、速やかに通報することが動物を守ることへの一歩です。ぜひここでご紹介をした対処法を思い出して行動に移しましょう。