多頭飼いで大変なこと
実際に犬の多頭飼いをしているからこそ分かる大変なことをまとめました。どんなふうに解決しているのかもご紹介しますので、ぜひお役立てください。
1.病院に連れて行くとき
多頭飼いをしていると、病院に連れて行くだけでも一苦労。ジッと動かずに大人しくしていることができる犬たちなら問題ないのですが、なかなかそうはいきません。病院に連れて行かれることをすぐに察してしまいますから、家中を逃げ回り、キャリーバッグやクレートに入れるのも大変。
車の中ではソワソワと落ち着きがなく、診察台の上では大暴れ。1頭の診察が終わってまた1頭。家に帰ると犬も飼い主もぐったりです。診察の内容によっては今日1頭、また明日1頭とわけていくと楽です。
2.お散歩の時間の確保
多頭飼いは体力勝負。犬の心と体の健康を維持するために欠かせないのがお散歩です。多頭飼いをしていると、みんな一緒にお散歩に連れて行くという飼い主さんもいらっしゃいますが、うちでは1頭ずつです。
犬にとってお散歩はストレスを解消する時間でもありますし、飼い主さんを唯一独り占めすることができる時間でもあります。飼い主さにとっても1頭とじっくり向き合える時間です。お留守番の時間が長い犬たちにとっては、1日の中で何よりも楽しみにしている時間であるはずです。
犬たちが満足してくれるまで歩いてあげたいのですが、そうすると1頭に30分~1時間は必要です。朝と夜の2回、確保するために早起きしたり急いで帰ったりするものです。
3.トイレのしつけ
多頭飼いをしていると、トイレの管理も大変です。1頭ずつトイレを用意していても足りないことがあります。お留守番の時間が長いときには1頭に2つずつ用意することもあります。粗相をしてしまったときはもっと大変です。あっちにもこっちにも粗相してあることがあります。
ペットシーツも大量に消費するので、特売のときにまとめ買いしておくと便利です。トイレの掃除やペットシーツの取り換えの手間や面倒、粗相してしまったときのことを考えると、庭に出して排泄してもらった方が楽なときもあります。飼い主自身の体調が悪いときなどです。
でも、結局は庭のお掃除が必要になるので、多頭飼いほど室内でのトイレトレーニングは徹底しておきたいです。
4.介護
犬同士の年齢が近いと、介護が必要になるタイミングも同じくらいです。犬の介護は想像するよりもずっと大変です。ただただ鳴き続けることもあり、どうしてあげたら良いのかもわからず、鳴き続ける老犬を家において仕事に出なければならない日もあります。
他の犬が若くても老犬1頭に付きっきりの介護をしてしまうと、他の犬のお世話が疎かになってしまう日があります。すっかりスキンシップやコミュニケーションすることを忘れてしまい、愛犬から不審な目で見られることもあります。
協力を得られる家族がいないとき、気軽にペットシッターや病院を頼ることができないときは、多頭飼いはしない方が犬のためにも飼い主さんの体力や精神状態のためにも良いと思います。
まとめ
私は子供の頃から犬の多頭飼いをしていますが、慣れていても大変なことに変わりはありません。毎日が大変なわけではありませんが、「今日は大変な一日だった…」という日があります。
最近はトリミングサロンを利用される飼い主さんが多いと思いますが、多頭飼いをしていると自宅でシャンプーする日は丸一日がかりです。洗って、乾かして、その他のお手入れをして。
これから2頭目の犬を家族に迎えたいとお考えなのであれば、犬それぞれに十分な愛情や時間を与えてあげられるかどうか、じっくり考えてみてください。