犬が部屋から出て別の部屋へ行きたがるときの心理
愛犬が何の前触れもなく急に立ち上がって、別の部屋へ移動することはありませんか?犬が気持ちよさそうに寝ていたと思ったら別の部屋に行ってしまったり、一緒にソファでくつろいでいたら急に立ち上がって部屋から出て行ってしまったり。実は犬のその行動には、様々な心理が隠されているんです。
部屋から出て別の部屋へ行きたがるときの心理①一人でのんびりしたい
犬も人間と同じで、たまに一人でのんびり寝たり過ごしたりしたいときがあります。犬にとって快適な部屋は「薄暗い、狭い、静か、安全」なので、これらの条件がそろわないときは他の部屋へ移動するでしょう。
犬が一人でのんびりしたいシチュエーションは、
- 今いる部屋が寒くて、もしくは暑くてのんびりできないとき
- 今いる部屋が騒がしくてのんびりできないとき
- 他の部屋にあるお気に入りのブランケットやオモチャと一緒にいたいとき
などが考えられます。
特に子犬は新しい家族に迎い入れて、新しい環境に慣れるまで時間がかかる場合があります。また、家族が構いすぎて子犬がストレスを溜めてしまうケースもあります。まずは環境に慣れてもらうことが重要なので、他の部屋に移動したときや寝ているときは、邪魔をせずにのんびりさせてあげましょう。
部屋から出て別の部屋へ行きたがるときの心理②物音がして気になる
犬は他の部屋で物音が聞こえたとき、気になって気になって仕方がありません。その正体を突き止めようとしたい探求心か、大好きな飼い主さんを守ろうとして番犬魂に火が付いたのか、犬の本能が働いているのかもしれません。
犬が部屋から外へ出たがるときの心理
室内飼いが主流になっている今、散歩のとき以外に外を歩く機会は少ないのではないでしょうか。マンション住まいで庭がないこと、動物病院に行くときやどこか遠出するときの交通手段は車や電車であることなど、実際に外を歩く時間や機会が少なくなっています。
一日に何度も窓の外を眺めたり、しきりに散歩へ行こうと催促したり。犬が外の世界へ興味を持つことはごく自然なことです。そのようなとき、犬はどのような心理を持っているのでしょうか。
部屋から外へ出たがるときの心理①外が楽しそう
外の世界には、普段触れ合うことのできないものや見たこともないものがたくさん存在します。散歩している他のわんちゃんや飼い主さん、風で揺れる草木や花、勢いよく走る車や自転車、美味しそうな匂いがする飲食店など、そのどれもが犬にとっては新鮮で興味の対象になります。
部屋から外へ出たがるときの心理②運動がしたい
外で思いっきり走り回ったり、他の犬とコミュニケーションを取ったりすることの楽しさを知っている子は、「外で運動がしたい!」という心理が働いています。散歩の時間でないのに催促したり、玄関に置いてあるリードを咥えたりする子もいるでしょう。
そのような行動をする子は、単純に散歩が好きという理由だけでなく、もしかしたら運動量が足りないのかもしれません。特に大型犬は1日に2回、それぞれ1時間の散歩が必要となります。
部屋から外へ出たがるときの心理③飼い主さんと一緒に過ごしたい
犬が部屋から外で出たがるのは、飼い主さんと楽しい時間を過ごしたいという心理が働いています。家の中にいると家事をしたり仕事をしたりで、ついつい愛犬を放っておいてしまう時間が必ず発生します。
犬に構いすぎることも良くありませんが、コミュニケーション不足を感じるまでに放置してしまうと、犬はストレスが溜まってしまいます。
部屋から外に出る、つまり散歩に出かけると、自分だけでなく飼い主さんも楽しそうに笑って過ごしていることを犬は知っているため、部屋から外に出たがります。
まとめ
犬が部屋から出たがるときには、様々な理由が隠されていることが分かりました。犬の行動には、必ず理由があります。犬の心理をしっかり理解し、そっとしといてあげることも飼い主さんの役目となります。