愛犬は大丈夫?犬への愛情不足が招く危険なこと
みなさんは、日頃から愛犬に愛情を注いでいますか。犬は飼い主からの愛情に敏感です。自分以外のものに視線が向いていたり、構ってアピールを無視されたりすると、後々危険な状態に陥る恐れがあります。では、犬への愛情不足はどのような危険を招くのでしょうか。
1.ストレスから来る体調不良
犬は飼い主からの愛情が不足していると、強いストレスを感じるようになります。「飼い主さんが構ってくれなくて寂しい」「自分のことは好きじゃないのかも」などと自信を喪失してしまうのです。
ストレスが日に日に蓄積されると、精神力の低下によって、免疫力低下にも繋がります。すると、風邪などの体調不良を引き起こしやすくなり、以前よりも元気がなくなってしまったり、食欲不振になったりと、健康面に大きな悪影響を及ぼすのです。
2.ストレスによる自傷行為
飼い主からの愛情が足りないことで、寂しさから来るストレスを強く感じるようになる犬は多いです。犬はストレスを感じると、何かに夢中になることでストレスを忘れる『常同行動』を起こすようになります。
自分のしっぽを追いかけ回したり、穴を掘る仕草を長時間続けたりといった行動もありますが、特に前足を舐め続ける行動を起こす犬は多いです。
前足を舐め続けていると、次第に前足の皮膚がただれてしまうため、自傷行為ともいわれています。こうなる前にしっかり愛情を注ぎ、ストレスを蓄積させないようにするべきです。
3.飼い主に対する信頼度低下
飼い主からの愛情が不足してしまうと、それに準ずるように飼い主に対する信頼度も低下してしまう恐れがあります。
今まで誰よりも安心できる人だった飼い主が、最近構ってくれなくなったり、自分以外のものにばかり注目するようになったりすると、犬は敏感に感じ取ります。「僕に興味がなくなったのかも」「私のこと嫌いになったかも」などと勘違いしてしまいことも少なくありません。
飼い主に対して不安を抱くようになると、同時に安心感や信頼度も下がってしまうため、今までのように甘えたり、指示を聞いたりする頻度が減ってしまうことにも繋がります。
4.愛情不足による攻撃的行動
愛情不足によって、攻撃的な行動や問題行動を頻発するケースも非常に多いです。これは、寂しさを紛らわすためであったり、飼い主の気を引いたりするために行われていることが多いです。
例えば、突然無駄吠えが増えたり、破壊行動を引き起こしたりするという例が非常に多いです。今まではいい子だった愛犬が、突然こうした行動を頻発するようになると、最初は叱っていた飼い主も心配になるでしょう。
突然問題行動が多くなった場合は、まず愛情不足によるストレスを疑ってください。その上で、愛犬と向き合う時間を毎日設けるようにしましょう。
犬に愛情を伝えるため飼い主ができることは?
犬は飼い主からの愛情が不足すると、前述のような危険を招く恐れがあります。では、犬に愛情を伝えるために、飼い主はどのようなことができるのでしょうか。代表的な愛情を伝える方法は以下の通りです。
- アイコンタクトを取る
- スキンシップ
- マッサージ
- おもちゃで一緒に遊ぶ
- 一緒に散歩を楽しむ
このように愛犬と向き合うことで、犬は飼い主からの愛情を感じることができ、なお且つストレスを緩和したり不安を解消したりすることができます。
難しいことはありません。こうした愛情を注いでいる時間は、愛犬にだけ向き合うことが大切です。スマホを触りながら、テレビを観ながらスキンシップするのも良いですが、1日に10~30分程度は、『ながら』ではないスキンシップタイムを設けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼い主が大好きな犬だからこそ、飼い主からの愛情不足を感じてしまうと危険を招く恐れがあります。愛情不足から来るストレスは、精神面だけでなく、様々なトラブルを引き起こすので、そうなる前に、きちんと愛犬と向き合いましょう。