従順な性格と言われている犬種がいます
飼い主の指示にきびきびと従う、従順な犬に憧れる人は少なくないでしょう。愛犬を従順な犬に育てるためには、メリハリと一貫性を持ってしつけを行い、親子のような信頼関係を築くことが大切ですが、犬種の性格として従順と言われている犬もいます。
犬は犬種のルーツに由来する性格の特徴を持っていますが、数ある犬種の中でどの犬種が飼い主に従順と言われているのでしょうか?一緒に見ていきましょう。
飼い主に従順な犬種は?
1.プードル
サイズによってスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類に分けられており、最も小さいトイタイプが日本では一番人気があります。トイの下にタイニーやティーカップというサイズも存在しますが、JKC(ジャパンケネルクラブ)の認定は受けていません。
プードルというと愛玩犬のイメージが強いかもしれませんが、水鳥を回収する水猟犬が祖先と言われています。4つのタイプごとに性格が若干異なるものの、総じて頭がよく従順です。でも頭がいい分、飼い主が甘やかしたり、一貫した態度で接しなかったりすると、反抗的になることがあります。また感覚が鋭く、興奮して吠えやすい一面もあります。
2.柴犬
縄文時代から日本人と共に生きてきた、日本犬を代表する犬種です。1936年に国の天然記念物に指定されています。かつては、日本海に面する山岳地帯で鳥や小動物の猟に携わる猟犬として活躍していました。
信頼する飼い主の指示なら何でも従おうとする従順な性格ですが、その一方で警戒心が強いため、初対面の相手に心を許すのが苦手。見知らぬ人や動物に警戒し過ぎないように、子犬の頃から十分な社会化が必要です。
3.ボーダー・コリー
羊を追い込む牧羊犬として働いてきたこの犬種は、今も世界各地の牧場で活躍しています。非常に身体能力が高く、フリスビーやアジリティなどのドッグスポーツも得意とします。運動欲求が強いので、十分な散歩や運動が必要です。運動不足になるとストレスがたまり、攻撃的になることがあります。
聡明かつ快活で、信頼できる飼い主には従順です。全犬種の中で最も知能が高いと言われており、それだけに飼い主を『頼りない人』と判断すると、言うことを聞かなくなることも。
4.シェットランド・シープドッグ
この犬種も牧羊犬として活躍してきた犬で、飼い主や家族に従順と言われています。『シェルティ』の愛称で親しまれているこの犬種は、運動能力が高くパワフルなので、ドッグスポーツに向いています。
利口で物覚えがいいのでしつけやすいですが、感受性が強く繊細な面を持っているので、叱ってしつけるのはNGです。また見慣れない物や聞き慣れない音に敏感なため、しっかり社会化をして多種多様な事物に慣れさせてあげることが重要になります。
5.ラブラドール・レトリーバー
極寒の海で漁師の手伝いをしていた犬が祖先犬と言われています。その後猟犬として改良が重ねられ、現在は盲導犬をはじめとした使役犬として活躍しています。
とても頭がよく、飼い主に従順です。しかし興奮しやすい傾向があるため、飼い主が社会化やしつけを怠るとコントロールが難しい犬になってしまうことがあります。温和でやさしい性格でもありますが、幼犬期はかなりやんちゃと思ったほうがいいでしょう。2歳を過ぎた辺りから、急に落ち着いてきて穏やかになることが多いようです。
まとめ
今回は、飼い主に従順と言われている犬種の中から5犬種をご紹介しました。飼い主に従順と言われている犬種でも、もちろん個体差はあります。また、犬の性格は犬種だけで決まるわけではありません。親犬からの遺伝や子犬時代の過ごし方、飼い主の育て方なども影響します。ですから、ご紹介した犬種が必ず飼い主に従順な犬になるとは限りません。ご紹介した犬種は『飼い主に従順な犬が多い傾向にある』くらいに捉えて、参考にしていただけると幸いです。
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20代 男性 匿名