1.叱りつける
ちょうだい?とお願いしても犬がおもちゃを離してくれない時、叱りつけるのはNG行為です。なぜおもちゃを離さないからといって叱りつけてしまうのでしょうか。
言うことを聞いてくれず思い通りにならないことに腹が立ち、イラついた感情を犬にぶつけてしまっているのではありませんか?犬が口にくわえているのは飼い主さんが買い与えたおもちゃです。飼い主さんの物や危険な物を口に入れているわけではありませんから叱りつけるのは間違いです。
正しい対処法とコツ
犬がおもちゃを離さない時は「離せ」のしつけを行うチャンスです。犬が口にくわえているものを飼い主さんの指示によって素早く離すことができるためのしつけです。
危険物や汚物などの誤飲誤食によるケガや事故を防ぐことができます。おもちゃを離してくれない時、「離せ」と指示を出します。離さなくても叱らず、離してくれた時に褒めるのがコツです。
おもちゃ以外の口に入れてはいけない物を離さない時は叱ってあげてください。良いものと悪いものの区別ができるようになります。
2.おもちゃを無理に取り上げる
犬がおもちゃを離してくれないからといって、無理に取り上げるのはNG行為です。
飼い主さんが“これで遊んでね”と与えたおもちゃなのに、スリッパや靴下ではなく自分のおもちゃで遊んでいるのに、「なぜ取り上げられなきゃならないんだ!」とムキになって本気で噛みついてくるかもしれません。攻撃しない犬であったとしても飼い主さんへの不信感を持つようになってしまいます。
また、犬が口にくわえているおもちゃを無理に取り上げようと強く引っぱった時、犬が口の中や舌を誤って噛んでケガをしてしまったり、歯が折れてしまうことがあるかもしれません。犬も人もお互いに危険なので、おもちゃを無理に取り上げることは絶対にしないでください。
正しい対処法とコツ
おもちゃで遊ぶタイミングや時間を決めておくと良いです。例えば、雨でお散歩に行けない時におもちゃを取り出して遊ぶ。お留守番していた愛犬に帰宅した時におもちゃを与え、お散歩の時間までは遊んで良いことにする。
このように決めておくと犬もおもちゃを与えてもらえるタイミングを覚えることができます。遊びの時間が終わったら「ちょうだい?」や「離せ」の指示を出します。そうすると、犬も遊びの時間が終わりであることを理解できるようになります。
3.おやつで興味を逸らす
犬がおもちゃを離してくれない時、おやつを与えることでおもちゃから興味を逸らすのはNG行為…と言っては過言かもしれませんが、犬のためになる行為ではありません。
ほとんどの犬がおもちゃとおやつを目の前に出された時、おやつの方を選んでしまいますよね。おやつを食べようとおもちゃを口から離します。犬がおやつを食べている間に飼い主さんはササっとおもちゃを回収します。おやつを食べ終えた犬は「あれ!?おもちゃどこに行った?」と探し出始めるかもしれません。
これではおもちゃの適切な遊びとその終わりを教えてあげることができません。せっかくの機会ですから「離せ」のしつけを行ってあげてください。
まとめ
犬がおもちゃを離さない時、飼い主さんがついやってしまいがちなNG行為を3つにまとめてみました。
- 叱りつける
- おもちゃを無理に取り上げる
- おやつで興味を逸らす犬の
「自分のおもちゃなのに…離してたまるか!」という犬の気持ちを理解してあげることができれば、こういったNG行為は自然としなくなります。犬が素直に気持ち良くおもちゃを渡すことができるよう、飼い主さん自身の行為も見直してみる必要があるのではないでしょうか。