犬に芸を教えるメリット
犬に芸を教えることには何かメリットがあるのだろうか?芸はできなくても構わないのではないか?と考えることがあります。犬に芸を教えるメリットは主に3つあります。
脳に良い刺激を与えることができる
犬に芸を教え、その芸をさせることで脳に良い刺激を与えることができます。刺激のない日々は犬にとっても退屈であり苦痛です。刺激が少ない犬の脳は萎縮しやすいと言われています。芸を教えることで脳に良い刺激を与えることができると老化防止や認知症予防にも役立ちます。
自ら進んで良い行いができるようになる
犬に芸を教え、その芸を上手く行うことができた時、頭や体を撫でて褒めてもらえたりおやつのご褒美をもらえたりしますね。何か行動した後に嬉しいことが起きると「行動=喜び」と学習し、犬は自ら進んで良い行いができるようになります。
無駄吠えを止めさせたい時や興奮して落ち着かない時、芸をすることで飼い主さんに集中させ、無駄吠えや興奮の原因から気を逸らすことができます。
絆と信頼関係を築き上げる
芸は飼い主さんとの絆と信頼関係なくしてはできません。家族の中でも芸を見せてくれる人と見せてくれない人がいることがあります。芸の指示に従ってくれないのはその人を嫌いだからではありません。ご褒美のおやつをくれないからでもありません。
犬との絆と信頼関係をまだ築けていないからです。どんどん新しい芸を教えてあげてください。犬と人が一緒に挑戦し、一緒に成し遂げることでお互いが成長し合うことで絆と信頼関係は築かれます。
犬に芸を教えるNG行為とデメリット
「しつけ」と「芸」は同じではありません。しつけは愛犬の安全と命を守るために欠かすことのできないものです。一方で芸は教えなくてもできなくても犬も人も困ることはありません。NG行為によって芸を無理強いするとデメリットが起こります。
いつまでも待たせること
ごはんやおやつを与える時、「待て」の指示を出すことがありますね。これを芸にしたい時、「いつまで待てるかな?」という遊びをしてしまうことがあります。これはしつけのための待てではなく芸のための待てです。
なぜNG行為なのか
ごはんやおやつを目の前にし、待ての指示を出されれば犬はいつまででも待ちます。しかし、犬は「ジッと動かずに待っていなければ食べることができない」というネガティブな感情に支配されていまいます。少しでも動こうとすれば大きな声で「待て!」と叫ぶこともあり、飼い主さんと愛犬が支配する関係になってしまうことがあります。
犬に芸は教えるべきなのか
例えば、「お手」「おかわり」は、しつけではなく芸に当てはまるでしょう。犬が安全に健康に生きていくために必ずしも教えなければならないことではないからです。愛犬に危機が迫っている時、お手やおかわりができても命を守ることには直結しないでしょう。
「芸」より「しつけ」
最近では、ちょっと変わった芸をする犬の姿がSNSで話題になりますね。他人の評価を受けるために芸を教える飼い主さんがいるほどです。犬に二足歩行をさせる動画が世界中で問題視されたこともあります。
少しだけ考え方を変えてみましょう。素晴らしい芸ができないことは決して恥ずかしいことではありません。そんなことよりも基本的なしつけができている愛犬の方が誇らしく思えるはずです。
まとめ
犬に芸は教えるべきなのか。芸ができることは特別なことではありません。できなくても何も困ることはありません。もちろんメリットはありますが、NG行為によるデメリットを生むことは避けるべきです。「芸」と「しつけ」の違いについてもよく理解する必要があると思います。
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20代 男性 匿名