「QOL」って何のこと?
「QOL」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?QOL=Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の頭文字を取っており、「生活の質」と訳されています。犬にとってのQOLとは、以下のような内容が挙げられます。
《QOLの一例》
- 美味しい水と食べ物がある生活
- 犬らしさを忘れずに過ごせること
- 不快感や痛みを感じずに暮らせる環境
そこで、犬のQOLを向上させるために、私たち人間ができることを考えていきたいと思います。ご自身の行動に当てはめながら、読んでみてくださいね。
犬のQOLを向上させる生活習慣
1.こまめなお水の交換
犬の健康維持に必要不可欠なのが水です。季節や気温によっても変わりますが、目安として、体重1kgあたり40〜60mlの水を飲むのが正常範囲と言われています。多飲多尿は病気の可能性があります。
例)
- 体重5kg:200〜300ml
- 体重10kg:400〜600ml
- 体重20kg:800〜1,200ml
水は置きっぱなしにすると劣化していきます。古い水を飲むと犬がおなかを壊す原因になるため、1日2回は最低交換するのが理想的です。犬の飲み水には「軟水」「水道水」が適しています。
2.ライフステージに合わせたフード選び
ドッグフードを選ぶとき、犬の年齢を参考にする方が多いように思います。しかし、実際は「年齢」だけでなく「体の大きさ」「生活スタイル」「体調」にも配慮して選ぶのが正解です。持病がある犬であれば、なお更ドッグフード選びは慎重に行わなくてはいけません。
3.適切な運動時間の確保
筋肉を鍛えて維持・増進すると、老化のスピードを遅くすると言われています。筋肉量が減ると、足腰が衰えてふらつくようになります。自分の足で自由に歩けるのが犬自身の喜びであり、生きる自信に繋がっていきます。若い頃から運動として、定期的な「散歩」「遊び」を取り入れておくと良いでしょう。
4.居住環境の管理
周りに怯えながら暮らすよりも、安心してリラックスできる家の方が居心地良く生活できるのは、犬も人間も同じです。
《犬が快適に過ごすための設備》
- 犬専用のスペースを作る
- 滑らないような床の工夫
- 過ごしやすい室温設定
- トイレを清潔に保つ
縄張り意識を持つのは犬の本能です。たとえ室内で放し飼いにしていても、ケージやサークルを置いてあげることで、犬のテリトリーが確保されるのです。
5.健康管理の徹底
獣医療の発達により、予防できる疾病や感染症が増えてきました。犬を苦痛から守るには、病気になった後の治療も重要ですが、予防医療も同じくらい大切です。
《犬の健康を維持する方法》
- ペットドッグの定期受診
- 自宅でのドッグマッサージ
- 怪我や病気の治療
- • 定期的にトリミングサロンへ行く
また、ドッグマッサージは自然治癒力を高め、血行促進と同時にコミュニケーションも図れるため、飼い主と愛犬の両方にメリットがあります。愛情を込めたスキンシップは長生きの秘訣です…!
定期的にトリミングサロンに行くと、トリミングの際にトリマーさんが細かいところまでチェックします。目の行き届かない変化にトリマーさんが気付いてくれることもあります。
まとめ
皆さんは、いくつ実行できていましたか?犬のQOL向上を意識すると、飼い主自身の生活習慣を見直すきっかけにも繋がっていきます。犬のQOLは人間のQOLと通じている、という考え方もできるのではないでしょうか。愛犬のニーズに応えてあげることが、QOLの向上に直結するように思います。