汚い部屋で起きるトラブル
汚い部屋で暮らす犬は、様々なトラブルと隣り合わせに生きています。いつ命に関わる恐れのあるトラブルに見舞われてしまってもおかしくない状態です。すでに愛犬の身に起きており、飼い主さんが気づいていないだけである可能性も考えられます。今もなお一刻一刻と迫っています。
1.肺炎
汚い部屋にはカビ(真菌)や細菌やウイルスが大量に存在しています。犬はそれらの病原体と一緒に暮らしているのです。肺に感染することで肺炎を起こし、病原体によっては他の臓器にも広がり続ける恐れがあります。
炎症が起きた肺は十分な換気を行うことができなくなり、やがて呼吸困難に陥り、命を落としてしまうことがあります。肺炎を発症した犬には、元気消失・食欲不振・鼻水・咳・発熱・嘔吐などの症状がみられます。
2.誤飲誤食
汚い部屋には何が転がっているか分かりません。“こんな物を犬が飲み込んでしまうはずがない”と安易に考えていると超危険なトラブルが起きやすいです。喉や気管に詰まらせ、窒息してしまうかもしれません。
排出されずに腸閉塞を起こすかもしれません。腸閉塞は時間が経つほどに腸が壊死を起こし、腸が壊死を起こして穴が開いてしまうと腹膜炎を起こします。
誤飲誤食は死亡トラブルに繋がりやすいのです。そして何より愛犬の誤飲誤食に飼い主さんが気づけないケースがほとんどです。
3.感電
汚い部屋ではドライヤーや充電器など、家電製品のコードがコンセントにささったままであることが多いです。犬が噛んで遊んでしまうと感電が起きる可能性が高いです。感電すると犬の体に電気が通ることで起きる電撃傷という傷害を負います。
口の中など皮膚の火傷、微細血管の障害による肺水腫、肺水腫に伴う不整脈や呼吸困難、筋肉の麻痺や意識障害など様々な症状がみられます。
感電によるショックで心停止が起きる可能性も高いです。軽傷であると飼い主さんも気づけず、寝ている間に症状が悪化し、死に至ることもあります。また、長い間ささったままであったことでプラグの周りにはホコリがたまっているはずです。火災の原因にもなりやすいです。
4.腐ったものを食べる
汚い部屋には食べ物が落ちていたり、ゴミ箱の中の食べカスが捨てられずに放置されていることがあります。古くなった食べ物はカビが生えるなど傷んだり腐ったりしています。犬が腐ったものを食べてしまうと、様々な体調不良が起きます。例えば、下痢・嘔吐・貧血・発熱・痙攣・黄疸・血尿などです。
何を食べたか分からない、腐ったものを食べてしまったことにも気づけないということが何より恐ろしいです。“犬の唾液と胃酸には強力な殺菌作用があるから、ちょっと腐ったものを食べたくらでは平気だ”とされていることから安易に考えがちでもあります。
5.肉球のケガ
汚い部屋には鋭く尖った物が転がっていることがあります。金属やガラスの破片かもしれません。スリッパを履いて生活している飼い主さんには気づけないことがあります。
犬が踏んでしまったら肉球を傷つけてしまうことがあります。肉球に刺さったまま取れなくなってしまっていることることもありますし、傷口が化膿し、炎症が起きることもあります。
我慢強い犬は痛みに耐えながら足をかばうように生活するかもしれません。飼い主さんが気づけずにいると、やがて歩行が困難になってしまうかもしれません。肉球は傷を負うと治りにくく、発見も遅れやすいため悪化しやすいです。患部に破傷風菌などの細菌が感染すると壊死が起こったり、全身に影響を及ぼす場合もあります。
まとめ
部屋が汚いと犬に起きるかもしれない超危険なトラブルは犬の命を奪ってしまうことがあります。
- 肺炎
- 誤飲誤食
- 感電
- 腐ったものを食べる
- 肉球のケガ
汚い部屋で起きるトラブルは飼い主さんも気づきにくいです。愛犬だけではなく、飼い主さん自身の命さえも脅かす恐ろしいトラブルに見舞われることがあるかもしれません。