1.形と素材にこだわる
エリザベスカラーは丸いプラスチック製をイメージしがちですが、形も素材も様々あります。必ず愛犬に気に入ってもらえるエリザベスカラーがあります。嫌がるときは形や素材が異なる物を選んでみてください。特におすすめしたい2つのタイプがあります。
ドーナツ型
ドーナツ型は“動きやすそうで快適に過ごしている様子だ”として、飼い主さんからの評判の良いエリザベスカラーです。コンパクトなサイズであるため動きやすいこと、犬の視界を遮りにくいこと、ごはんやお水が飲みやすいこと、スポンジ製や布製などの優しい素材であることが嫌がりにくい理由です。
ビーズ入り
ビーズ入りはビーズクッションを首に装着するような軽量で通気性の良いエリザベスカラーです。着けたまま寝転がるとビーズクッションを枕にして寝るような感じになり寝心地も良さそうです。
2.着脱方法で選ぶ
エリザベスカラーの着脱方法は主に2つあります。ボタン式とマジックテープ式です。どちらも着脱しやすいのですが、犬によって好みが分かれます。音の違いによる好みです。ボタンのパチンッという音が苦手で、ボタン式のエリザベスカラーを嫌がる犬がいます。
マジックテープをはがすときのバリバリッという音が苦手でマジックテープ式のエリザベスカラーを嫌がる犬がいます。また、このどちらも苦手で嫌がる犬もいます。そんなときは頭からポンッと首に通すことができるエリザベスカラーを選ぶと良いです。ドーナツ型のエリザベスカラーの中には可能なものがあります。
3.術後服を着せる
術後の傷口を舐めてしまわないようにする目的であれば、エリザベスカラー以外に術後服があります。伸縮性のある術後服ですので体にもフィットし、動きやすく圧迫感もありません。
これまでにも服を着る習慣があり、服を着ることに慣れているのであれば嫌がらずに着てくれるはずです。術後服で代用できるのであれば、無理にエリザベスカラーを装着させる必要はないでしょう。
4.外して見守る
飼い主さんや家族の誰か一人でも愛犬の様子を見ていてあげることができるのであれば、その間はエリザベスカラーを外してあげると嫌がりにくくなります。不自由から解放される時間があることでストレスが軽減されるためです。ストレスの解消をしやすいお散歩の時間や遊びの時間に外してあげるのがおすすめです。
なぜエリザベスカラーを嫌がるのか
動きづらい
家具にぶつかりやすくなったり、狭い場所を通れなくなったり、動きが制限されてしまうため嫌がることがあります。
ニオイが嗅げない
エリザベスカラーが当たり、上手くニオイを嗅げなくなってしまうため嫌がることがあります。犬はニオイを嗅ぐことで情報を得て、安全を確かめたりします。ニオイを嗅ぐことができないと不安になってしまい、お散歩中に上手く歩けなくなることがあります。
慣れなくて怖い
これまでに見たこともない物を身に着けられ、視界を遮られたり行動を制限されたりするなどしたことで恐怖を感じている可能性があります。慣れるまでは暴れるなどして抵抗することもありますし、着けようとする飼い主さんの手を噛んでしまうこともあるかもしれません。
まとめ
犬がエリザベスカラーを嫌がるときの対処法には、
- 形と素材にこだわる
- 着脱方法で選ぶ
- 術後服を着せる
- 外して見守る
主にこの4つがあります。嫌がっているし見ていて可哀想だからと飼い主さんの判断で外してしまうと患部を舐めるなどし、傷口が開いてしまったり、炎症を起こしてしまったり、さらに状態を悪化させてしまうことがあります。
犬の性格によって慣れるまで時間がかかることがあります。対処法によって不快感やストレスを緩和させつつ慣れるようにサポートしてあげてください。