子犬が死亡しやすい『危険な病気』2選

子犬が死亡しやすい『危険な病気』2選

子犬が命を落としてしまいやすい病気があります。『子犬が死亡しやすい危険な病気』についてまとめました。発症する原因、致死率、治療法など詳しく解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.パルボウイルス感染症

手を揃えて伏せるゴールデンの子犬

パルボウイルス感染症は、子犬が死亡しやすい危険な病気です。すでにパルボウイルスに感染している犬の排泄物と一緒にウイルスが排出されます。そのウイルスを直接的または間接的に口や鼻から取り込んでしまうことで感染します。

例えば、道端や芝生などで犬が排泄をし、飼い主さんが処理をして持ち帰ったあと、少量の排泄物が付着していることがありますね。その場を子犬が通ったとき、排泄物が手足に付着してしまい、自宅に帰って手足を舐めたときに感染することがあります。

また、子犬が道端や芝生のニオイを嗅いだとき、ウイルスを口元や鼻から取り込んでしまうことがあります。処理されずに落ちている糞には気づきやすいですが、尿には気づけないことが多く、子犬が感染する原因になりやすいです。

子犬がパルボウイルスに感染すると起こる症状

  • 元気消失
  • 食欲不振
  • 発熱
  • 激しい嘔吐
  • 激しい下痢

だんだんと症状が重くなり、激しい嘔吐と下痢を繰り返します。さらに全身性疾患が起こります。重症化すると敗血症によって多臓器不全を起こします。

治療法

  • 抗生剤の投与(内服または注射)
  • 制吐剤の投与(嘔吐を抑制する)

など

基本的には対症療法や補助療法による治療が行われます。パルボウイルス感染症には確立された治療法がありません。

さらには感染能力も保持しながら生存することができるウイルスです。すでにパルボウイルスに感染している犬の排泄物と一緒に排出された後の環境中でも、数か月も生存することができるほどの高い抵抗性を持っています。アルコールを使用しても、パルボウイルスを殺滅することはできないとされていますが、パルボウイルスには次亜塩素酸ナトリウムが効果があります。

致死率

子犬がパルボウイルスに感染した場合の致死率は90%以上です。感染してから5日程度で死亡するとされており、早期発見と早期治療が重要であることがわかります。また、成犬が感染した場合でも90%以上の確率で死亡するとされています。

2.ジステンパーウイルス感染症

カゴに手を掛ける二頭のラブラドールの子犬

ジステンパーウイルス感染症は、子犬が死亡しやすい危険な病気です。すでにジステンパーウイルスに感染している犬の咳やくしゃみなどによってウイルスが空気中に飛散されます。そのウイルスを子犬が吸い込んでしまうことで感染します。他の犬からの飛沫感染であるということです。

喉や鼻から侵入したウイルスはリンパ節で増加します。そして、消化器や呼吸器、中枢神経などに広がります。

子犬がジステンパーウイルスに感染すると起こる症状

  • 元気消失
  • 食欲不振
  • 発熱
  • 黄色っぽい鼻水
  • 黄色っぽい目ヤニ

初期段階では風邪のような軽度の症状がみられます。免疫反応が影響するため、軽度の症状しかみられず、重度の症状が全くみられない場合があるとされています。そのため、感染に気づけないことがあります。

治療法

ジステンパーウイルス感染症には有効的な治療薬がありません。そのため基本的には対症療法が行われます。例えば、下痢の症状がある場合には下痢止めを投与するなど、症状を緩和させながら治癒力を高めるという方法です。

致死率

子犬がジステンパーウイルスに感染した場合の致死率は90%以上です。成犬が感染した場合でも50%~90%と高いです。感染し、完治することができた場合でも後遺症をもたらす可能性があるとされています。

まとめ

お散歩するハスキーの子犬

子犬が死亡しやすい危険な病気には、

  • パルボウイルス感染症
  • ジステンパーウイルス感染症

主に2つの病気があり、成犬であっても致死率の高い感染症です。確立された治療法がないという点でも恐ろしく危険な病気です。

子犬の感染を防ぐためには混合ワクチンの接種が必須です。感染だけではなく、蔓延も防ぐことができます。例えば、混合2種というワクチンでは、パルボウイルス感染症とジステンパーウイルス感染症を防ぐことができ、3000円~5000円程度で接種することができます。

子犬が死亡しやすい危険な病気への感染を防ぐため、子犬のお散歩デビューや他の犬との接触は混合ワクチンの接種を終えてからにしましょう。

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