1.人間観察をしている
犬がおとなしいとき、飼い主さんの様子や行動を見て「何をしているんだろう…」と考えながら人間観察をしていることがあります。毎日のように人間観察を行っている犬は、飼い主さんの行動によってこれから起こることを予測することができます。
例えば、ハーネスやリードを手にすれば「お散歩へ連れて行ってもらえる!」と分かり、嬉しくなります。キャリーバッグを手にすれば「病院に連れて行かれるかもしれない…」と警戒します。バッグを手にすれば「出かけるんだな。私はお留守番かぁ…」とちょっぴり寂しい気持ちになります。
犬が大人しいとき、何となく視線を感じることはありませんか?ふと愛犬に目をやってみてください。キラキラと目を輝かせた期待の表情をしているかもしれません。目が合ったとき、耳が動いたり尻尾を振ったりして応えてくれるはずです。
2.自宅警備を行っている
犬がおとなしいとき、窓際に座って外の様子を観察し、自宅警備を行っていることがあります。自宅の前を通る人、お散歩中の犬、自由に歩き回る猫、木にとまった鳥などを監視するように見入っている様子です。
少しでも不審な動きをすればより警戒し、唸り声をあげたり吠えたりもします。いつも窓から外を眺めている犬がいることを知って、声をかけてくれる人もいます。顔見知りなのでしょう。
時には尻尾を振って応えることもありますし、嬉しそうな声を出すこともあります。犬が大人しいとき、家事で忙しい飼い主さんに代わって自宅警備をし、知らせるために吠えることもあります。頼もしいですよね。
3.体調不良を患っている
犬が大人しいとき、体調不良によって体を休ませていることがあります。ストレスを感じたり疲れがたまってしまったりしているときには、ただただボーッとしていることがあります。
体を動かす気力や体力を失ってしまっている状態です。食欲があれば問題ないでしょう。しばらく安静にし、よく眠れば体力も回復するはずです。
胃腸炎などの消化器系の異常であるときは、嘔吐や下痢の症状も見られます。脱水にも繋がりますので注意が必要です。お腹に痛みがあり、おとなしくしているのでしょう。
そして、シニア犬である場合には病気が潜んでいる可能性を考えることができます。様々な病気を発症しやすくなるからです。おとなしいときが増えたり、お散歩を嫌がるようになったり、大好物でも食べなくなってしまうなどしたときは、動物病院での詳しい検査が必要でしょう。
4.飼い主さんが不調だから
犬がおとなしいとき、飼い主さんの不調を感じ取っていることがあります。風邪をひいて辛いとき、悲しい出来事があったとき、考え事をしているときなど、飼い主さんの不調や心情を読み取り、「今はおとなしくしなければならないときだな…」と感じているのです。
飼い主さんのテンションが高いとき、犬も興奮した様子ですよね。その逆も同じです。飼い主さんが落ち込んでいる様子であるときは、犬のテンションも下がってしまいます。飼い主さんが風邪で寝込んでいるとき、「お散歩に行こうよ~!」とテンションマックスで騒ぐ犬はほとんどいないですよね。
5.学習性無力感
犬がおとなしいとき、学習性無力感であることがあります。「今は何をしても無駄だな…」という状況であるということを学習しているということです。
例えば、飼い主さんが家事をしているときや何かに夢中になっているとき、お散歩や遊びやおやつをおねだりしても相手にしてもらえないことを理解していて、今はおとなしく待っているしかないと考えているのです。
まとめ
犬がおとなしいときに考えていること。
- 人間観察をしている
- 自宅警備を行っている
- 体調不良を患っている
- 飼い主さんが不調だから
- 学習性無力感
この5つに当てはまることがあります。愛犬がやけにおとなしいとき、どれに当てはまるかよく様子を見てみてください。実はただボーッとしているだけで何も考えていないということもあるかもしれません。