犬の多頭飼いでしてはいけない『NG行為』4選

犬の多頭飼いでしてはいけない『NG行為』4選

「犬がたくさんいれば家族が増えて楽しいかも」「放っておいたら殺処分されてしまうのがかわいそうだから引き取った」など、多頭飼いをしたいと考える理由はさまざまだと思います。けれども、多頭飼いを安易に始めると、さまざまな問題が起こり、本来大切なはずの愛犬に辛い思いをさせることになるかも知れません。そこで今回は、多頭飼いをしたいと考えるときに絶対にしてはいけない「NG行為」を、ご紹介したいと思います。

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1.安易に多頭飼いをはじめる

野原で遊んでいる柴犬

犬を飼うということは、新しい家族を迎えることと同じです。いうなれば、赤ちゃんが生まれるときに育児書を読んだり、母親教室に通ったりして親になる準備をするのと同じくらいにさまざまな準備を整えるべきことです。

犬を飼育するのに、どのくらいのお金が必要なのか、犬を健全に飼育するには何が必要なのか、その犬の世話のためにどのくらいの時間が割けるのか、家族として暮らすための躾を誰がどうやって行うのか…など、考えなければならないこと、準備をしなければならないことはたくさんあります。

そう言った準備を全くせず、安易に犬を飼い始めると、鳴き声や排泄物の処理、病気や予防接種の際にかかる費用などの問題に直面した時、「こんなはずではなかった」と後悔したり、家族間での諍いの元になりかねません。

2.繁殖する可能性を全く考えない

草原を走る二匹の犬

例えば、オス1頭、メス1頭飼育していたとしましょう。メス犬の発情期は、1年に2回やってきます。そして、メスが発情すれば、オスがその発情したメスのニオイに影響されて発情します。交尾し、受胎すればおよそ2ヵ月ほどで子犬が産まれます。

一度に何頭の子犬が産まれるかは犬の体格や年齢、種類にもよりますが、当然、家の中に生まれた子犬が増えます。例えば、メス3頭、オス3頭生まれたとしましょう。その子犬たちは、生後1年以内に出産可能な発情期がやってきます。

さらに母犬も、出産後半年程度でまた妊娠可能な発情期を迎えることになります。近親交配してしまい、母犬が1年に6頭生み、その娘たち3頭が一年にさらにそれぞれ6頭づつ生むとします。

最初は父犬1頭、母犬1頭だったのが最初の母犬の発情期で6頭生まれて8頭になり、その半年後に3頭の娘がそれぞれ6頭生んで増えた子犬が18頭となり、あわせて26頭にまで増えてしまうのです。

3.必要な食事、排せつの世話、躾を放棄する

たくさんの犬を連れて歩く男性

そして、犬の頭数が爆発的に増えた結果、どうなるでしょう。人の労働力には限界があり、犬の食事や散歩の世話が出来なくなってきます。

そうなると、時に人は「汚いものには蓋をする」ように犬に対して愛情も興味もなくなり、だんだん煩わしくなって来るのでしょうか、食事や排せつの世話をしなくなります。当然、人と一緒に住むための躾もしません。

4.犬同士の関係に人間が干渉しすぎる

3匹の後ろ姿

犬は、集団生活が出来る知能と習性をもっている、とても社会性の高い動物です。

犬には犬のコミュニケーションの取り方があり、そうやって犬同士でコミュニケーションをとることで、お互いのことを理解し、犬同士の関係性を築いていきます。それなのに、飼い主さん主体で無理やり犬同士の関係に干渉しすぎて犬達を混乱させます。

多頭飼いをはじめるために必要なこと

顔を寄せて眠る犬達

十分に経済的に余裕があること

犬を飼育する、一緒に暮らす、ということは食事を与えるだけではありません。病気をしないための予防接種や避妊去勢手術、いざ病気になった時の医療費、シニア期に差し掛かれば、介護の問題などさまざまに費用がかかります。

動物医療は、自由診療なので私たちが病院で診てもらうよりもずっと高額な医療費がかかります。時には、飼い主さん自身の生活を圧迫するほどの出費になることもあります。

「犬と暮らす」ということは、子どもを育てるのと同じことです。子供が熱を出したり、嘔吐で苦しんでいたら、親はなんとしても健康を取り戻して欲しいと病院に駆け込み、寝食を忘れて看病するでしょう。そうして愛情を注いで育てても、子どもはいずれ大人になって巣立っていきます。

けれども、愛犬はそうではありません。その生涯を終えるまでずっと私たちの家族であり続けてくれます。そのためには、最期を看取るまでなんらかの費用が必要になります。

「多頭飼い」をしようと考えた時、その犬を迎えても飼い主さんや家族の生活に経済的な影響が出ないかどうかもよく考えるべき重要事項です。

飼育スペースを確保できること

排せつする場所や、それぞれの犬が落ち着いてゆっくり休める場所が必要です。特に、犬は暗くて静かなプライベートスペースを必要とします。このスペースを2頭一緒の場所にするのはストレスを呼んでしまいますので、できたら離れた場所に頭数分のスペースを確保できることが最低条件となります。

全ての犬に十分な世話ができること

「犬と一緒に暮らす」ということは、まだ、自分一人ではトイレに行けず、一人で食事の準備もできず、一人で出かけることも出来ない子どもと一緒に暮らすことと同じです。

散歩、排せつ、被毛の手入れ、もし、持病があれば通院、投薬などの世話が必要です。多頭飼いをするようになっても、愛犬の全てに十分に世話が出来る人手と労力があるかどうかも、しっかりと考えておかなければならない重要なポイントです。

まとめ

笑顔の2匹

本来、犬が好き、あるいは猫が好きな人が飼育方法を間違えて、結果的に犬や猫を劣悪な環境で飼育する結果に陥ってしまうことを「飼育崩壊」と言います。近年では多頭飼育崩壊を起こしてしまった事例が頻繁にニュースに取り上げられるようになりました。

犬や猫を傷つけようととして始めたことではないにしろ、犬を家族として大切に育んでいる人から見れば、飼育崩壊は無知が招いた虐待でしかありません。

本当に愛情を注いで動物を飼育するためには何が必要で、何をしてはいけないのかと言ったような知識があれば、自ずと多頭飼育のメリットもデメリットも理解出来、自分の家庭環境は多頭飼いが可能か、不可能かも判断できると思います。

経済面、居住スペース、日々のお世話の労力などを具体的に想定し、愛犬達も含めて家族全員が健康で楽しく、快適に暮らせるかどうかをしっかりと考えましょう。

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