遊び?喧嘩?見極めポイント
犬同士のじゃれあいは、仲良くなるためのコミュニケーションです。そうは言っても、どこまでが遊びでどこから喧嘩なのか…見た目がそっくりなので、どのタイミングで止めるべきか悩む方もいると思います。犬の行動を見て、違いを判断するポイントはあるのでしょうか。
《遊んでいるとき》
- しっぽを大きく振る
- 仰向けになり、おなかを見せる
- 相手を甘噛みしている
《喧嘩のとき》
- 静かな声で唸っている
- 無駄な動きが一切なく、行動が素早い
- 牙を出している
犬同士の喧嘩の原因は?
1.縄張り意識が強い
犬の本能に縄張り意識があり、自分のテリトリーを守ろうとする習性があります。その行動の一つとしてよく知られているのが、マーキングです。オス犬だけでなく、メス犬にもマーキングはあります。
また、縄張りの自己主張として「吠える」「唸る」行動を取るため、外の環境下では初めて会う犬との喧嘩が起こりやすくなっています。
2.飼い主を取られた嫉妬心
大好きな飼い主の注意が他に向いていると、犬には嫉妬心が芽生えます。飼い主を取られたように感じるのでしょう。他の犬を可愛がって撫でたりしているとライバルとみなし、相手に噛み付こうとして敵対心を見せるのです。
3.食べ物の取り合い
多頭飼いで起こる喧嘩の原因に「食べ物の取り合い」があります。同じ食べ物を与えていても、相手の食べ物を奪おうとしたり、食欲旺盛な犬だと、自分の分を早々に食べ終わって横取りしようとしたりします。食べ物に対する執着心が、喧嘩に発展するのです。
日本犬は喧嘩を売られやすい?
柴犬、秋田犬をはじめとした日本犬。何故か喧嘩を売られやすいと言われています。日本犬特有の特徴が、周りの犬から「威嚇」と誤解されやすいようです。
《日本犬の特徴》
- 胸を張って姿勢が良い
- ピンと耳が立っている
- 遠目で見ると、尻尾が直立して見える
- じっと相手を見る
なんだか理不尽な気はしますが、柴犬は狼の遺伝子が強いという説もあるので、狼の血が現在の個性に繋がっているのかもしれませんね。
喧嘩をやめさせるには、どうしたらいいの?
犬に噛まれた傷は、傷口が小さくても思った以上に深い場合が多いです。放っておくと、雑菌が入って化膿したり、皮膚の内側ではかなりのダメージを受けていたりする可能性があります。飼い主としては、愛犬が怪我をする前に喧嘩を仲裁したいところです。
《喧嘩を止める方法》
- できるだけ大きな音を出す
- 2匹の間に物を挟む
- 水をかける
中型犬・大型犬は力が強いため、無理に引き離そうとすると人間まで巻き込まれて怪我をします。パニックにならずに冷静に対処しましょう。
まとめ
多頭飼いでは社会性が身に付きやすいですが、他の犬との生活に向かない性格の犬にとってはストレスの元凶です。飼い主の理想だけを追い求めずに、犬の気持ちを大事にしてあげてください。
よその犬との接触で、注意すべき場所は「ドッグラン」です。多種多様な犬が集まりリードを外して過ごすため、楽しい一方でトラブルを招きやすい一面を持っています。犬のサイズ別にドッグランが分かれているところでは、愛犬のサイズに即したドッグランを利用し、リスク軽減を図りましょう。