重要性の高いしつけ
犬に必ずするべきしつけは主に4つあります。愛犬の身の安全と命を守るために欠かすことはできません。なぜそのしつけが重要なのかについても詳しく解説します。
1.待て
「待て」は次のような場面で重要なしつけです。
- 飼い主さんの手からリードが放れてしまい、犬が走り出してしまったとき
- ドッグランで警戒している犬に近づこうとしてしまったとき
- 犬が車道に飛び出そうとしてしまったとき
- 他の犬や人に飛びかかろうとしたとき
- 目の前に危険な物が落ちているとき
- 落ちているものを口に入れようとしたとき
犬と暮らしていると、このような場面に遭遇することがあります。飼い主さんの「待て」の指示に従うことができなかったら…。愛犬が被害者にも加害者にもなってしまうことがあります。命を落としてしまうこともあります。
2.放せ
「放せ」は次のような場面で重要なしつけです。
- 犬同士が喧嘩になり、相手の犬に噛みついてしまったとき
- 人の手足に噛みついてしまったとき
- 誤飲や誤食の可能性がある物を口にくわえているとき
- 落ちているものを口に入れてしまったとき
うちの愛犬が他の犬や人に噛みつくなんてあり得ない!と思われるかもしれません。しかし、どんなに優しく穏やかで温厚な性格の犬だって、身の危険を感じれば噛みつくことがあります。そして犬の胃の中から靴下やゴルフボール、金属が発見された事例があります。誤飲や誤食をしてしまう前に「放せ」の指示を出し、従うことができれば事故を防ぐことができます。
3.トイレ
トイレのしつけは「しつけておけばよかった…」と飼い主さんが後悔しがちな重要なしつけです。室内でペットシーツを使って排泄することができることが理想ですが、または自宅の庭で排泄できるようにしておきたいです。ペットシーツを使って排泄することができるのであれば、自宅前の道路などでも構いません。
外に連れて行かなければトイレができない犬もいますが、それに対応することができなければなりません。雨の降る日も風の強い日も、体調が悪い日も、夜中にトイレに行きたいと愛犬が鳴くときも、どんなときも対応することができるでしょうか。トイレを我慢させてしまうと膀胱炎などの病気の原因になります。
飼い主さんの気分次第でトイレに連れて行かれたのでは犬はたまりません。どしゃ降りの雨の中も外にトイレに連れて行ってあげることができるのであれば良いですが、できないのであればトイレのしつけは必ず行うべきです。
そして、外で排泄をさせることは迷惑行為に当たります。腹を立てた近隣住人が犬に危害を加えたという事例があります。犬が口にすれば…という思いから毒物を混ぜた食べ物を置く人もいます。そういった行為をさせてしまうほど、犬の排泄物によって迷惑をしている人がいるということです。飼い主であるあなたに向けられた冷たい視線に気づいていないだけです。
4.抱っこ
「抱っこ」は次のような場面で重要なしつけです。
- 共有スペースを歩かせてはならないとき(マンションやホテルなど)
- ケガや病気をしたとき
- 災害が発生したとき
- 介助や介護が必要なとき
このようなとき、嫌がることなく暴れることなく抱っこされることができるようしつけなければなりません。自分の身に何が起きたのか上手く理解することができないとき、犬もパニックになってしまうことがあります。
飼い主さんや家族の腕に落ち着いて抱っこさせることができなければ、愛犬の身の安全を確保することができません。災害時はすぐに飼い主さんや家族に会うことができない可能性があります。他人でも保護することができるよう、抱っこされることに慣れておくとさらに良いです。
まとめ
犬に必ずするべきしつけは次の通りです。
- 待て
- 放せ
- トイレ
- 抱っこ
この4つのしつけをテーマに重要性について詳しく解説しました。子犬の頃にしつけを始めると愛犬も飼い主さんもお互いに暮らしやすいです。しかし、どのしつけも成犬になってからでもできるしつけです。今すぐに始めてみましょう。根気強く続けてみましょう。