犬が過ごしやすい季節とは
暑い季節と寒い季節、犬はどちらが過ごしやすいのか。
- 暑い季節が得意な犬種もいれば、寒い季節が得意な犬種もいる
- 犬によって過ごしやすい季節が違う(個体差がある)
この2つが答えです。基本的には「犬は暑さに弱い」とされていますが、お散歩中の愛犬の様子を思い浮かべてみてください。暑い季節と寒い季節では犬の動きが全く違います。暑い季節にはダラダラと歩いたり、歩くスピードがゆったりになりがちです。寒い季節にはきびきびと歩き、なかなか帰りたがらなかったり、お散歩中もアクティブになったりします。
- 暑い季節も過ごしやすい犬種
- 寒い季節も過ごしやすい犬種
- 暑い季節を過ごしやすい犬種の特徴
- 寒い季節を過ごしやすい犬種の特徴
それぞれ詳しく解説しますので、愛犬はどちらのタイプなのか考えてみてください。
暑い季節も過ごしやすい犬種
暑さに弱いとされる犬ですが、比較的、暑い季節も過ごしやすい犬種があります。
柴犬
柴犬は日本の気候に適した犬種です。猛暑日が続く暑い季節にも雪が降り続く寒い季節にも上手く対応することができるとされています。番犬として飼われることの多かった柴犬ですが、大昔には玄関先や庭先で飼われていたそうです。
暑い季節も外で過ごすことができたということなのではないでしょうか。しかし、近年の暑さには上手く適応することができない個体もいます。
ジャックラッセルテリア
狩猟犬として改良されたイギリス原産の犬種です。暑い季節にも寒い季節にも狩猟犬として活動することができるよう改良された犬種であるため、犬が苦手とする暑い季節にも活動的であるとされています。暑さには比較的強いものの湿気には弱いとされていますので、高温多湿になる環境では過ごしにくいでしょう。
寒い季節も過ごしやすい犬種
寒い季節を得意とする犬種がありますね。きっとみなさんもよくご存じの犬種です。
シベリアンハスキー
極寒の地であるシベリアで生まれた犬種です。分厚い被毛はシベリアの厳しい寒さに耐えるためにあります。そのため、暑い季節を迎える前の換毛期の抜け毛は想像以上です。
サモエド
シベリアで遊牧するサモエド族と暮らしていたとされている犬種です。雪が降る中、荷物を運ぶためにソリを引き、オオカミから家畜を守っていました。そのためか、とにかく体を動かすことが大好きです。厳しい寒さの中でもお散歩や運動を喜んで楽しみます。
暑い季節を過ごしやすい犬種の特徴
主な特徴は気温の高い国が原産であることです。暑い国で生まれた犬種は比較的、暑い季節を過ごしやすいです。
例えば、メキシコ原産のチワワ、暑さ厳しい中東原産のサルーキ、通気性の良い被毛を持つダルメシアン、年間を通じて暖かいコンゴ共和国原産のバセンジーなどです。しかし、酷暑でも健康に過ごせる犬はいません。熱中症にならないための対策は全ての犬に必要です。
寒い季節を過ごしやすい犬種の特徴
代表的な特徴は被毛がダブルコートであることです。防寒の役目のあるアンダーコートが分厚い犬種ほど寒い季節を過ごしやすいです。そして、もうひとつの特徴は体が大きいことです。
同じように分厚いアンダーコートを持つ犬種でも体が大きい犬と小さい犬とでは、小さい犬の方が体温を奪われやすく、再び体温を上げるためにはかなりのエネルギーを必要とします。
まとめ
暑い季節と寒い季節のどちらが過ごしやすいのか。正直なところ個体差がありすぎて明確な答えは出せないのではないかと思います。愛犬がどちらの季節を得意または苦手とするかは、その犬種の原産国や環境を考えると良い答えが出せるかもしれません。
しかし、極寒の地が原産の犬種であっても、日本の比較的暑い地域で生まれ育った犬もいます。そうすると、暑い季節が得意で寒い季節が苦手な犬へと成長することがあります。愛犬に合った暑さ対策と寒さ対策を行ってあげてください。