今すぐやめて!犬のケージにおける絶対NG行為
皆さんはケージをどのように使っていますか。犬にとってケージの中は、本来自分のテリトリーとなるべきです。つまり、安らげる居心地の良い場所であることが求められます。それを踏まえて、今回は犬のケージにおける絶対NG行為を紹介します。
1.悪さをした罰としてケージに入れる
悪いことをした罰として、愛犬をケージに入れてしまう飼い主さんは多いですが、これは愛犬にとって安らぎの場を奪うことになるので、控えてください。
悪さをした罰としてケージを使ってしまうと、犬にとってケージの中が「嫌な場所」という認識になってしまい、留守番中や就寝中なども十分に休んだり、リラックスした状態で過ごしたりすることが難しくなります。
すると、睡眠不足やストレスから心身ともに疲弊してしまい、免疫力の低下を招く恐れがあります。ストレスが溜まりすぎて、自傷行為に及ぶこともあるので気を付けましょう。
2.無理やりケージの中に入れようとする
飼い主として、留守番中や来客があるときなどは、ケージの中に入っていてほしいと思いますよね。そのため、遊んでいたタイミングや嫌がっている愛犬を無理やりケージに入れようとする人もいます。しかし、無理やりケージの中に入れようとすると、「無理やり入れられた」「本当は入りたくないのに…」とケージに対してネガティブな感情を抱いてしまう恐れがあります。
ケージに対して嫌な印象を抱いてしまうと、その後、先ほどお話ししたように、ケージの中がリラックスできる空間ではなくなってしまいます。自分だけのテリトリーがなくなることは、警戒心の強い犬にとってストレスなので、無理に入れることは極力控えてください。
3.直射日光の当たる場所に配置する
ケージの配置場所にも注意が必要です。直射日光の当たる場所にケージを配置してしまうと、ケージの中で犬が休んでいる際、その場所の室温が上がってしまい、軽い熱中症や熱射病を患う恐れがあります。特に夏場は直射日光を浴び続けることで、皮膚に悪影響を及ぼしたり、重度の熱中症を引き起こしたりするケースも報告されています。
また、夏場以外も直射日光が当たることで、少々暑さを感じたり、まぶしさを感じたりして、休みにくくなってしまいます。直射日光が当たる場所への配置は避け、リビング内で気温の影響を受けにくい場所に設置しましょう。
4.ケージ内で寝床とトイレを近くに置く
ケージの中に、愛犬の寝床とトイレを置いているご家庭は多いですよね。ケージの中に寝床とトイレを置くことは問題ではありませんが、犬によっては寝床とトイレを隣り合わせに置いたり、一緒にしてしまったりすると、休めなくなってしまうことがあります。
私たちが思っているよりも、犬は繊細です。自分の眠る場所が汚かったり、トイレがすぐ隣にあったりすると、快適に休むことができなくなってしまうのです。ケージ内に寝床とトイレの両方を置く場合は、少し大きめのケージや、寝床とトイレがしきりで分かれているタイプのケージを用意し、15~20cmだけでも離して置くようにしましょう。
5.1つのケージに2匹以上の犬を入れる
多頭飼いしているご家庭が注意しなければいけない使い方です。1つのケージやサークルに、犬を2匹以上入れる行為はやめてください。広いケージやサークルを用意していても、犬はそれぞれテリトリーが重要です。同じテリトリーに2匹以上の犬を入れてしまうと、仲が悪くなってしまったり、十分に休めなくなってしまったりします。
また、違うケージにそれぞれ入っていても、ケージ同士がぴったりとくっついていると、同じ空間にいるような感覚に陥ってしまいます。できるだけ離して設置してあげましょう。特に、先住犬と後輩犬という関係であれば、ケージの位置を離してあげる必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にとって、ケージの中は自分だけのテリトリーです。したがって、愛犬が快適に、リラックスした状態で過ごせるように使ってあげる必要があります。今回紹介したような使い方をしている方は、早めに改善しましょう。
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20代 男性 匿名