今すぐやめて!犬のケージにおける絶対NG行為
皆さんはケージをどのように使っていますか。犬にとってケージの中は、本来自分の安心できるテリトリーとなるべきです。つまり、安らげる居心地の良い場所であることが求められます。それを踏まえて、今回は犬のケージにおける絶対NG行為を紹介します。
なお、クレートもケージと同じ意味で使われることもありますし、小型犬でしたらキャリーをケージとして使うこともあるでしょう。いずれにせよケージとは、広々とした仕切られたスペースではなく、犬が無理なく体の向きを変えたり立ったり座ったりでき、かつ快適に休むことのできる大きさのものを言います。
1.悪さをした罰としてケージに入れる
悪いことをした罰として、愛犬をケージに入れてしまう飼い主さんは多いですが、これは愛犬にとって安らぎの場を奪うことになるので、控えてください。
悪さをした罰としてケージを使ってしまうと、犬にとってケージの中が「嫌な場所」という認識になってしまい、入りたがらなくなったり、留守番中や就寝中なども十分に休んだり、リラックスした状態で過ごしたりすることが難しくなります。
あくまでも、ケージは愛犬にとって「安全が約束された居心地の良い場所」であるべきです。罰として愛犬と遊ばない時間を設けるにしても、その時にケージを使うのはやめましょう。
2.無理やりケージの中に入れようとする
飼い主として、留守番中や来客があるときなどは、ケージの中に入っていてほしいと思いますよね。そのため、遊びに夢中になっていたタイミングやケージに入ることに慣れていなくてタイミングや嫌がっている愛犬を無理やりケージに入れようとする人もいます。しかし、無理やりケージの中に入れようとすると、「無理やり入れられた」「本当は入りたくないのに…」とケージに対してネガティブな感情を抱いてしまう可能性があります。
まずは、ケージを「安心できる場所」「居心地の良い場所」となるように環境を整えてあげ、それを犬に教えましょう。慣れないうちは、上半分を外したり扉を開け放した状態でケージに入る練習をしても良いでしょう。扉が開いていれば愛犬が自分からケージに入って休むようになるのが理想かもしれませんが、飼い主さんの指示だけでいつでもケージに入るようになれば良いでしょう。その後は、愛犬がケージに対して嫌な印象を抱いてしまうことがないように、愛犬にとってケージの中はリラックスできる空間であり続けるような使い方をしましょう。
3.直射日光の当たる場所に配置する
ケージの配置場所にも注意が必要です。直射日光の当たる場所にケージを配置してしまうと、ケージの中で犬が休んでいる際、ケージ内の温度が上がってしまい、快適ではなくなったり熱中症を引き起こしてしまう可能性もあります。特に夏場は注意が必要です。
また、夏場に暑くなり過ぎること以外にも、西日があたってまぶしさを感じたりして、休みにくくなってしまうかもしれません。ケージは直射日光が当たる場所は避け、リビング内で気温の変化が少ない場所に設置しましょう。
他にも、すきま風が通らないか、常に騒がしい場所ではないかなども、確認してあげましょう。犬の性格によっては、周りが見え過ぎないことも大切です。ケージの側面や天面がメッシュや格子状のものの場合には、タオルをかけてあげたりして外から丸見えの状態にならない方が良い場合があります。
4.ケージ内で寝床とトイレを近くに置く
サークルの中に、愛犬の寝床とトイレを置いているご家庭は多いですよね。サークルに十分な広さがあって、寝床とトイレ、食事場所がそれぞれ十分に離れていれば問題ではありませんが、、愛犬が休めるだけのスペースしかないケージ内にトイレを置くのはやめましょう。
汚した時のためにケージ内にペットシーツを敷くのは問題ありませんが、休む場所とトイレはきちんと使い分けましょう。犬の習性を考えると、そうしてあげるべきです。犬は、自分の眠る場所が汚かったり、トイレがすぐ隣にあったりすると、快適に休むことができなくなってしまうのです。サークルを使っていても、必要に応じて持ち運びのできるケージ(クレート、キャリー)を普段から愛犬が安心して休める場所として使いましょう。大き目のケージを用意して、ケージの中に寝床とトイレの両方を置くのではなく、サークルを用意して、その中に寝床としてのケージとトイレ、食事場所を十分な距離をとって置くようにしましょう。
5.1つのケージに2匹以上の犬を入れる
多頭飼いしているご家庭が注意しなければいけない使い方です。1つのケージに、犬を2匹以上入れる行為はやめてください。。仮にそのケージが大きかったとしても、犬にはそれぞれの安心できる自分だけの場所が必要です。仲の良い犬をサークルで一緒に過ごさせるのは構いませんが、全ての犬にそれぞれのケージを用意してあげましょう。
また、犬の関係性によっては、お互いが見えないようにしたり、別の部屋にケージを置いたりなど、ケージの位置にも気を使ってあげる必要があるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にとって、ケージの中は自分だけの安心できるテリトリーです。したがって、愛犬が快適に、リラックスした状態で過ごせるように使ってあげる必要があります。今回紹介したような使い方をしている方は、早めに改善しましょう。
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20代 男性 匿名