犬が飼い主から離れて座っている…なぜ?
リビングで寛いでいるとき、ふと「なぜ愛犬は自分から離れて座っているのだろう」と思うことはありませんか。同じ空間にいるのだから、隣に座ってくれてもいいのに…と寂しく思ったことがある飼い主さんは少なくないでしょう。しかし、犬が飼い主から離れて座るのには理由があるのです。
1.離れていても飼い主がいれば安心だから
離れて座っている犬の中には、同じ空間に飼い主がいることで、「少し離れた場所に座っていても安心できる」という絶対的な信頼を感じている犬は多いです。
一方、常に一緒にいたがる犬は、「傍にいなければ飼い主がいなくなってしまうのでは」「傍にいないと不安」といった不安を感じている犬が多いです。したがって、犬が離れて座っていることが多い飼い主は、愛犬から絶対的な信頼を得ていると思って良いでしょう。そこまで安心されているなんて、嬉しいですよね。
2.1人で静かに休みたいから
いくら飼い主のことが大好きな犬であっても、時には1匹で静かに休みたいと思うことはあります。大勢の人と賑やかに過ごすことが好きな人も、時には1人でのんびりと過ごす時間が欲しいと思う心理と同じです。飼い主の近くにいることで、安心感や嬉しさを感じることはできますが、どうしても飼い主に気が向いてしまい、十分に休めないという犬もいます。
静かに休みたいと感じているときは、飼い主が呼んでもこちらを振り向きはするものの、すぐに立ち上がらなかったり、こちらに来ようとしなかったりします。このようなときは無理に呼ぶのではなく、そのままそっとしておきましょう。
3.家の外から怪しい物音が聞こえたから
あるタイミングで飼い主の傍から離れ、少し離れた場所に行き、座り込む…といった行動をとっている場合は、外から何らかの物音をキャッチしている可能性があります。犬は家の中にいても外の音をしっかりと聴き取ることができます。また、元々警戒心の強い動物なので、聞き覚えのない音には警戒心を抱き、いつ敵が来てもいいようにと準備する習性があるのです。
もしかすると、家の外から何らかの物音が聞こえたことで、「いざというときは番犬になってやる!」と警戒してくれているのかもしれません。
4.飼い主が不機嫌だと思っているから
何らかの理由で飼い主が不機嫌だと感じ取ったとき、犬は不用意に飼い主に近付こうとはせず、少し離れたところからジッと様子を覗うことがあります。少し前に叱ったり、家族喧嘩をしていたりする場合は、それが原因でしょう。しかし、中には飼い主のちょっとした行動を見て「もしかして怒ってる?」と勘違いしているケースも珍しくありません。
また、飼い主が気付いていないだけで、何かやましいことをしてしまった(いたずらやトイレの失敗)場合も、「怒られるかも」という不安から少し離れた場所で待機していることがあります。
5.その場所が気に入っているから
飼い主から離れた場所であっても、犬用ベッドで休んでいる場合は、そこが自分の寝床だと認識していることが理由です。その場所が自分のテリトリーだと気に入っているから、単純に離れた場所で休んでいるのでしょう。
また、夏場は暑さを凌ぐために、冷房の風が当たる場所にわざわざ移動する犬もいます。冬も暖房の影響を受けやすい場所に移動したり、コタツから離れなかったりするといった犬も多いです。このように、その場所が気に入っているという理由だけで、飼い主から離れた場所に座っている犬も少なくありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が飼い主から離れて座っているのは、基本的に飼い主が同じ空間にいることで安心していることが影響しています。決して悪い意味ではないので、無理に呼び戻そうとはせず、そっと見守ってあげましょう。