理想を押し付けるとは?
誰もが愛犬との関係性や暮らしに理想を抱くものです。「飼ってみたら理想と違った」と口にする飼い主さんもいます。理想を抱くことは悪いことではありませんが、犬に対して押し付けてはいけません。
1.一切吠えないということ
犬にしてはいけない理想の押し付けは「一切吠えない」ということです。吠えたら大声で怒鳴る、吠えたら大きな物音を立てて脅かすなど、しつけだと思って間違った行動をしてしまうことがあります。
犬には吠える理由があります。不安で吠える、警戒して吠える、知らせるために吠える、追い払うために吠えるなどです。無駄吠えを減らしたいのであれば、犬が吠えなくても済む、良い環境を与えてあげることが必要です。
怒鳴ったり脅かしたりしても解決しません。一切吠えない犬はいません。愛犬の無駄吠えの原因が自分にあるのではないか、改めてよく考えてみましょう。
2.しつけをすぐに覚えて完璧にできる
犬にしてはいけない理想の押し付けは「しつけをすぐに覚える」そして「完璧にできる」ということです。犬の学習能力には差があります。賢くてしつけやすいとされている犬種であっても個体差があります。
その犬の性格によっては一般的なしつけの方法では覚えてくれないことだってあります。賢い犬だって失敗してしまうことがあります。普段は完璧にできるトイレトレーニングも慣れない環境では失敗しやすいです。覚えが悪いからといって、失敗することが多いからといって、ダメな犬だとか悪い犬だとか言わないでください。
覚えが悪いのであれば、しつけの方法を変えてみる、訓練士さんの手を借りる、覚えるまで根気強く付き合うなどの工夫や対策を行ってみると良いです。失敗してしまったときは原因を探り、改善方法を考え、一緒に反省し、次に繋げましょう。決して犬だけに原因があるわけではありません。
3.抱っこする、一緒に寝る
犬にしてはいけない理想の押し付けには「抱っこする」や「一緒に寝る」もあります。飼い主さんにべったり甘えん坊な犬もいますが、抱っこされるのも苦手、側に座るのも苦手、ベタベタした関係性を好まない犬もいます。
飼い主さんは一緒に寝たいかもしれませんが、犬は犬専用のベッドで、同じ部屋ではなくリビングにあるケージの中で、寝るときはひとりになりたがる犬もいます。
「つまらない」と思われるかもしれませんが、飼い主さんに対して塩対応な性格の犬もいるのです。でも決して愛情がないわけではありません。信頼していないわけでもありません。それがその犬にとって良い距離感なだけなのです。
4.お散歩やお出かけが大好き
犬にしてはいけない理想の押し付けは「お散歩大好き」や「お出掛け大好き」な犬であるということです。愛犬と毎日のお散歩を日課にすること、週末やお休みの日は愛犬と観光スポットへお出かけすることなど、理想の暮らしを楽しみにされると思います。
しかし、現実はちょっと違うかもしれません。お散歩に行きたがらない犬もいますし、他の人や犬に吠えてしまうこともあります。他の人や犬が大好きで興奮してばかりで上手く歩けないこともあります。お出かけしたくでも車酔いしやすかったり、店内や施設内で吠えてばかりいたり、他人の冷ややかな視線を浴びることもあります。
しつけやトレーニングによって改善できることもあれば、改善できないこともあります。お散歩やお出かけを楽しみたい飼い主さんの気持ちとは違い、愛犬には何か他に飼い主さんと一緒に楽しみたいことがあるかもしれません。
まとめ
犬にしてはいけない飼い主の理想の押し付けについて4つのテーマで解説しました。
- 一切吠えないということ
- しつけをすぐに覚えて完璧にできる
- 抱っこする、一緒に寝る
- お散歩やお出かけが大好き
「今年は他の犬に吠えないですれ違えるようにする」という目標を持ってお散歩を楽しんでいる飼い主さんもいらっしゃいます。ただ理想を押し付けるのではなく、少しでも理想に近づけるよう、目標を持ってしつけを行うと良いのではないでしょうか。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
別に思想持つのは構わないけど押し付けない方が良い。嫌な事無理やりされても苦しいし。飼った犬のありのままを受け入れて下さい。そして迎えたなら捨てないで下さい。捨てる理由に理想と違うからとあるがそれこそまさに理想の押し付け。
理想通りにはならないかもしれない、でも近付く事は出来ます。始めから諦める前に行動しましょう、頑張れば必ず応えてくれます。時間がかかるかもしれません。でも応えないことはありません。信じてくれれば犬も信じて応えます。
欲しい理想は手に入れるもの、全ては飼い主次第