ウンチを漏らしてしまう原因まとめ
1.緊張している
犬は緊張している時、ウンチを漏らしてしまうことがあります。よくあるシチュエーションでは、動物病院の診察台の上です。緊張し、体に力が入ってしまい、ウンチを漏らしてしまうのです。診察台の上に乗ると毎回…という犬もいます。
対処法としては、動物病院へ行く前に必ず排泄を済ませておくこと、おむつを着用すること、ティッシュや袋を持って行くことなどです。しかし、犬がウンチを漏らしてしまったからといって、動物病院のスタッフさんや獣医さんが焦ることはありません。想定内だからです。自然現象なので仕方がありません。
ただし、ドッグランや犬同伴OKのお店や施設など、排泄させてはいけない場所でもウンチのお漏らしには注意が必要です。以前にもお漏らししてしまったことがある場合には、おむつの着用をおすすめします。
2.肛門括約筋の異常
犬がウンチを漏らしてしまう原因として、肛門括約筋に異常が起きている可能性を考えることができます。若い犬の場合には、何らかの外傷によって損傷を受けたことが原因である可能性が高いです。ウンチのお漏らしが断続的に続く時は、ぜひ診察を受けてください。
老犬の場合には、肛門括約筋が衰えてしまうことで排便を我慢することができず、トイレにたどり着く前にウンチを漏らしてしまうことがあります。寝床やお気に入りの場所からトイレまでの距離を短くしてあげる、おむつを着用するなどの対策をしてあげると良いです。
肛門括約筋の異常によってウンチを漏らしてしまう時には決して叱らず、トイレへ誘導する回数を増やすなどの対処をしてあげてください。
3.腸に病気を抱えている
ウンチを我慢することができない病気を抱えている可能性が考えられます。例えば、大腸炎や腫瘍など、大腸や直腸に関係する病気です。大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起きている状態です。下痢・粘膜が混じる・血液が混じるなどの症状が起こります。
また、何度かウンチを漏らした後、ウンチが出ないにも関わらずトイレに行ったり、無理に出そうと力むことがあります。食事内容や誤飲誤食が原因となることがあります。ウイルスや細菌に感染している可能性もあります。検便を受ける、エコー検査を受ける、レントゲン検査を受けるなどの対処が必要です。
4.神経系の肛門括約筋の異常
興奮した時、吠えた時などにお腹が圧迫され、ウンチを漏らしてしまうことがあります。しかし、正常な状態では起こりません。神経系の肛門括約筋の異常を考えることができます。
例えば、腫瘍や外傷によって腰部脊髄に損傷があるなどです。神経系の肛門括約筋の異常がある場合、ウンチだけではなくオシッコを漏らしてしまうこともあります。
治癒が困難な異常であるため、トイレに誘導する回数を増やす、おむつやマナーベルトを着用する、室内にペットシーツを敷き詰めるなどの対処法しかありません。お漏らしによって部屋を汚されたくないからといって、ケージの中に閉じ込めたり、外に出しっぱなしにするなどの対処法はぜひ行わないでほしいです。
5.トイレに連れて行く回数が少ない
室内でのトイレトレーニングがされておらず、外に連れて行かなければ排泄することができない犬がいます。この場合、飼い主さんがトイレに連れて行ってくれた時だけ、犬が排泄をすることができます。
しかし、排泄を我慢する時間が長くなれば長くなるほど、ウンチを漏らしてしまいやすくなります。飼い主さんの帰宅がいつもより遅い時、我慢することができず、お留守番している間に室内で排泄してしまうことだってあります。
排泄のために外に連れて行く回数が1日1回では少ないです。最低でも朝夕または朝夜の2回は必要でしょう。子犬や老犬であれば、さらに回数を増やす必要があります。
まとめ
犬がウンチを漏らしてしまう原因と対処法について5つ解説しました。
- 緊張している
- 肛門括約筋の異常
- 腸に病気を抱えている
- 神経系の肛門括約筋の異常
- トイレに連れて行く回数が少ない
ウンチを漏らす回数が増えた時、毎日漏らしてしまう時、下痢や血便などの異常がみられる時は、すぐに病院で検査を受けてください。病気や異常を抱えている可能性が非常に高いです。