①目の前に来てお腹を出す
大好きな飼い主さんの目の前に来て、行く手を阻むようにごろんと横になってお腹を見せるのはまさしく“かまって攻撃”です♪犬をはじめ、動物が自分のお腹を見せることは、最も弱い部分=急所をさらすことになるので、相手を信頼していなければできません。相手に対する服従の意味もありますが、飼い主さんに対しては親愛の情を表現していることが多いと思います。
愛情表現であるとともに、お腹を見せれば飼い主さんがなでてくれるということを学習している犬も少なくありません。かわいい愛犬が目の前でお腹を出していれば、つい手を伸ばしてなでてしまうことはいち飼い主としてよく理解できます。
ただし、犬の方から「かまって」「なでて」とお腹を見せるたびに、その要求に従ってしまうと、次第に「飼い主さんは自分の思い通りになる」と勘違いしてしまうことがあるので注意してくださいね。
②じっと見つめる、手やあごを乗せる
「かまって欲しい」という気持ちを込めて、飼い主さんのことをじっと見つめる犬もいます。状況を判断しながら、「今はかまってもらえるかな?」などと考えて少しずつ距離を縮めたり、目の前に来て手やあごを飼い主さんの体に乗せたりすることもあります。
じーっと見ていても全然飼い主さんが気がついてくれないときに、「ワンッ!」と一声吠えたり、わざといたずらをして気を引くことも。そうした行動がくせになってしまわないように、好ましくない行動をしているときはかまわないようにしましょう。
③スマホやパソコンとの間に割り込む
自宅にいるときに、スマホやタブレット、パソコンなどを見る時間が長い人も多いと思います。そうしたとき、犬が自分の方を見て欲しいと感じると上で紹介したように、飼い主さんのことを見つめたりお腹を出してアピールすることがあるでしょう。
しかし、そうした”かまって攻撃”に、飼い主さんが気がついてくれなかったり、気がついても相手をしてくれなかったりするとさらに強力な攻撃に出るのです。
「こっちを見て!!」と言わんばかりに、見ているスマホやパソコンとの間に顔や体を割り込ませてくることがあります。強制的に自分に意識を向けさせるためだとしても、あまりにもわかりやすい行動がかわいいですよね♡
④読んでいる本や新聞の上に乗る
スマホやパソコンの間に自分の体を割り込ませて、「こっち見てよ!」「かまってー!!」とアピールをするのと同様に、読んでいる本や新聞の上に足を乗せたり座ってしまったりする犬もいます。これもとてもわかりやすい“かまって攻撃”で、本などに集中している飼い主さんの意識を自分に向けさせようとしているのだと考えられます。
特に、日中長い時間留守番をしている犬など、さみしいと感じている犬はこうした積極的なアピールをすることが多いようです。
まとめ
犬は飼い主さんにかまって欲しいと思っているときには、さまざまな方法でアピールをします。遠くから飼い主さんのことをじっと見つめたり、お腹を見せて「なでて」と伝えたり、スマホや本を見ることを邪魔したり…。どんな“かまって攻撃”をするかは、飼い主さんの反応によって変わることがあります。
どんな行動をすれば飼い主さんが自分のことを見てくれるかということを、色々と試して最も効果的なアピール方法を探っているのです。
“かまって攻撃”はとてもかわいい行動ですが、そのすべてに応えてしまうのはNG!「自分の思った通りになる」と勘違いしてしまい、「かまって♡」というお願いから、「相手しろ!!」という命令になってしまうことがあるのです。犬からアピールが会ったときにすべて応えないようにして、飼い主さんのタイミングでかまうようにするといいでしょう。