原因①退屈やストレスを感じている
犬がウンチを踏んでしまう原因として、退屈やストレスを感じているということが考えられます。ウンチを踏むこと自体でストレスが解消されるわけではなく、たまたま踏んでしまったときの飼い主さんの大きな反応がうれしくてくり返すようになってしまうのです。
ウンチを踏まれると、犬の体はもちろん部屋が汚れてしまうこともあって、飼い主さんにとっては一大事!そのため、犬がウンチを踏んでしまうと「きゃー!!」「やめてー!」など大騒ぎしてしまったり、ウンチを踏まないように慌てて抱き上げたりすることが多いと思います。
そうした反応に対して「かまってもらえた」「こっちに来てくれた」と喜んでしまい、退屈やさみしさを感じたときに飼い主さんの気を引くためにウンチを踏む行動を起こすことがあります。
また、犬自身にはいたずらや飼い主さんを困らせることをしているつもりはなく、騒いでいる飼い主さんを見て、楽しんでいると勘違いしている場合もあります。犬がウンチを踏んでしまったときには、慌てる気持ちを抑えて、冷静に淡々と片付けをすることでこのような行動が減っていく可能性があります。
原因②ウンチを汚いと意識していない
犬は清潔を好む動物だと言われていますが、小さな子犬のうちはまだそのような意識を持っていないことがほとんどです。自分で排泄場所や寝床を選んだり、管理したりできない子犬の時期には、ウンチを踏むことについても特に意識していないことがあります。
また、生後4か月前後の犬は非常に好奇心が強いため、身近にあるものすべてに興味を示します。気になったもののにおいを嗅いだり、前足で触ったり、口にくわえたりして正体を確認したり、遊んだりするのは子犬にとって自然な行動です。
特に、子犬は消化器官が未熟なことから、ウンチに未消化のフードが混ざるなどして食べもののにおいが強く残ることがあります。そのため、つい興味を持って近づいてしまうのです。
原因③トイレシートが汚い、スペースが狭い
犬がウンチを踏む原因として、わざとではなく動いているうちについ踏んでしまったということも考えられます。特にケージの中で留守番をしているときなどは、トイレと生活スペースが近すぎたり、全体的に狭かったりすることから、動き回っているうちに踏んでしまうことはよく起こることです。
また、汚れているトイレで排泄することを嫌がる犬もいます。長い時間留守番をしていると、トイレのタイミングが何度かあるため、一度した場所を避けているうちに、トイレシーツ以外の場所にウンチをしてしまうこともあります。そうすることで、よりウンチを踏みやすい環境になってしまうのです。
ウンチを踏ませないための対策
基本はすぐに片付けること
犬にウンチを踏ませないようにするために大切なことは、ウンチをしたらすぐに片付けるということです。当たり前のことだと感じる人もいるかもしれませんが、そもそも踏むタイミングさえ与えなければ、このトラブルは起こらないのです。
すぐに片付けられるようにするには、犬が排泄をするタイミングやリズムをしっかりと把握しておくことが必要です。食後や遊んだ後など愛犬がウンチをしやすいタイミングを掴んでおけば、留守番中にウンチをされないように調整したり、家事をしている間にウンチを踏まれないように体制を整えておくことができます。
留守番前にウンチを済ませておく
ケージに入っているときにウンチをすると、スペースがあまりないためどうしてもウンチを踏みやすくなってしまいます。特に、留守番中ですぐにウンチを片付けられないときはウンチを踏んでしまうことがとても多いと思います。ウンチを踏むことに慣れてしまわないように、できるだけ留守番前にウンチをさせておくようにしましょう。
簡単にはウンチのタイミングを変えられないかもしれませんが、食事や散歩の時間を調整することで少しずつ留守番に合わせた生活リズムをつくることが可能です。
まとめ
犬がウンチを踏んでしまうことは、飼い主さんにとっては本当に悩ましい問題だと思います。そもそもは犬にとって特別な意味はなく、何気なく踏んでしまっていたり、子犬特有の好奇心の強さから近づいて踏んでしまったりすることがほとんどです。
しかし、そこで大げさに反応してしまったり、排泄のリズムと留守番のタイミングなどを調整しないままでいたりすると、ウンチを踏むことに慣れたりくせになったりしてしまうのです。
一度ウンチを踏むくせがつくと、完全に解消するまでには少し時間がかかるかもしれません。しかし、すぐにトイレを片付けて、ウンチを踏んでしまっても冷静に対応することをくり返していることで自然と減っていく問題です。気長に、地道に取り組んで問題解決を目指しましょう。