犬が「仲間」と思っている人に見せる仕草や態度とは?
今でこそ、人間と共存し、人懐っこい犬も多くいますが、元々は野生で犬同士集団行動をしていた動物です。そのため、縄張り意識や仲間意識が強く、警戒心も強い動物でした。今でもその名残を見られることも多く、特に家族に対する愛情深さは目を見張る物があります。
今回は、そんな仲間意識の強い犬が、「この人は仲間だ」と思っている人に見せる仕草や態度を紹介していきます。皆さんは愛犬から以下のような仕草や態度を見ることはありますか。
1.お尻をくっつけて座る
座っていると、犬が隣にやってきて自分のお尻をくっつけて座ることはありませんか。「わざわざお尻を体にくっつけてくるなんて…」と複雑な気持ちになる人もいるかもしれません。それが愛犬ではなく、他人の家の犬なら尚更不思議に思うでしょう。
しかし、これはあなたを「仲間」として認めているサインの1つです。警戒心の強い犬は、「敵かもしれない」と少しでも警戒している相手に背中を見せません。
一方、信頼している人に対しては背中を預けることができるので、背中を見せた状態で、尚且つ体をくっつけてくるということは、仲間として認められている証です。
2.出掛ける人をジッと見送る
外出する際、愛犬がジッとこちらを見てくることはありませんか。特に吠えたり追いかけてきたりすることはないけれど、なぜかジッと静かにこちらを見てくる…。この態度も、仲間として認識されている証です。
「ちゃんと自分の元に帰ってくる」という確信があるからこそ、落ち着いて「いってらっしゃい」と目線で伝えてくるのです。
一方、ソワソワ落ち着かない様子で見送ってくる場合も、仲間としては認識されているものの、「本当に帰ってくるかな?」という不安感が少なからず残っている可能性があります。
3.寄りかかるように隣に座る
犬が隣にやってきて、リラックスするように隣に座り、寄りかかってくることはありませんか。飼い主であれば、一度はこのような体験をしたことがあるでしょう。また、友人宅に行って、そのお宅の犬にこのような態度を取られたことがある人もいるかもしれません。
犬が自分の身を委ねてくるということは、それだけ安心感を持っているということです。したがって、隣に座り寄りかかってくる行動は、あなたのことを仲間として認めているのです。飼い主はもちろん、よく会う人であれば、仲間として認められるケースは珍しくありません。
しかし、あまりにも横暴な態度を取ってくる場合は、仲間として認識されているものの、「こいつは自分より弱い」「言うことをなんでも聞いてくれる」と思われている可能性があります。飼い主は、きちんと正しい信頼関係を築く努力をしましょう。
4.触られても体の力を抜いて委ねる
犬は警戒心を持っている相手に触られることを嫌います。そのため、触っても体を強張らせたり、逃げようとしたりしない場合、「触られても大丈夫」「この人は痛いことをしてこない」と信用されていると考えて良いでしょう。
反対に、触ると体をビクッと強張らせたり、他の人の後ろに隠れてしまう場合は、まだ信用されていない、警戒心を持たれている可能性が高いです。
突然触るのではなく、まずは自分の存在に慣れてもらうために、犬が満足するまで匂いを嗅がせてあげたり、無理に近付かず、遠くからそっと見守ってあげてください。興味を示すと、犬の方から近寄ってきますよ。
5.顔を舐める
犬の愛情表現の1つとして、顔を舐める仕草があります。これは、仲間に愛情を伝えたり、子犬が母犬に対して甘えたりするときに見られる行動です。
この行動が見られた場合、その人のことを「仲間」として認め、「大好きだよ」「久しぶり!元気だった?」といった愛情表現や挨拶を行っていると考えられます。
しかし、ごはんを食べた後に口周りを舐められた場合は、単純に「いい匂いがします!」とごはんの香りに誘われているだけかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が「仲間だ」と認めている相手には、今回紹介した仕草や態度を見せることが多いです。その他にも、愛情表現と言える行動を見せることも多いので、愛犬や仲の良い友人の犬から、このような仕草や態度が見られていないか、思い返してみましょう。