犬が撫でられてストレスを感じる時
ストレス度合は個体差も大きい
わんこが飼い主さん以外の他人に撫でられてストレスを感じるかどうかは、そのわんこの性格によるところがかなり大きくなっています。
社会化がしっかりされていて人間が大好きなわんこであれば、誰に撫でられても嬉しい、気持ち良いと感じて、お腹まで出して無防備になってしまうでしょう。一方で触られることに何らかのトラウマがあったり、警戒心が強い性格であったりすると、飼い主さん以外のナデナデは受け入れられないということもあります。
撫でられると嫌な部位
一般的にわんこには触られて気持ちが良いと感じる体の部位と、逆に触られたくないと感じる部位があります。具体的には鼻先や爪先といった体の先端部分や、耳やしっぽといった敏感な部位です。たとえ誰にでもお腹を出すような人なつこいわんこであっても、触られたくない部位を撫でられた場合は少なからずストレスを感じてしまうので注意しましょう。
ストレスを感じる撫で方
撫で方によってもストレスを感じるかどうかは違ってきます。初めて会ったわんこを撫でるときには、まず屈んでわんこと目線を合わせ、手の甲の匂いを嗅いでもらう「ご挨拶」を済ませ、頭を優しく撫でてあげるのが正しい作法。
ですが、初めて会う人がこの作法を無視して高い位置からいきなり頭に手を伸ばしたり、ガシガシと力任せに撫でたりすると、わんこは恐怖や不安を感じて大きなストレスとなります。
こんなときは要注意!嫌な時の仕草
頭を逸らそうとする
頭を逸らそうとしたり、体全体をすくめて後ずさりするのは、嫌がっている証拠です。無理やり追いかけて撫で続けるようなことはせず、そっと見守るようにしましょう。
耳を立てたまま倒さない
立ち耳のわんこが頭を撫でられた際、ペタッと耳を倒していわゆる「ヒコーキ耳」になることがあります。これは撫でてくれている相手を信頼していて、撫でられて心底から喜んでいるということ。逆に撫でられていても耳をピンと立てたままの場合は相手に対して緊張感があり、少なからずストレスを感じている可能性があります。
身体を掻く
撫でられている最中や撫でられた後に身体を掻く行為、特に首の辺りを掻く行為は、わんこのストレスサインである「カーミングシグナル」の1つです。カーミングシグナルは自らの不安や緊張を和らげるなめにとる行動ですから、この行動が見られた場合は撫でられたことにストレスを感じたということになります。
歯をむき出す
警戒心が強く攻撃的なわんこの場合、本当に嫌だと歯をむき出して怒ることがあります。こんなときは無理に撫でると咬傷事故にも発展しかねず危険なので、すぐに手を引っ込めるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?私たち人間に置き換えてみても、見知らぬ人から馴れ馴れしくされたりベタベタされたりしたらストレスになりますよね。可愛いわんこを見ると撫でたくなってしまうのが愛犬家心ですが、わんこが本当に喜んでいるかどうかを見極めながらストレスをかけない触れ合いをしたいですね。