犬はぬいぐるみにどんな感情を抱いているの?離さない時の心理は?

犬はぬいぐるみにどんな感情を抱いているの?離さない時の心理は?

固いおもちゃはすぐ壊してしまったり噛み噛みできるラバーのおもちゃが大好きな犬も、なぜかふかふかの噛み心地のぬいぐるみを壊さずに大事にしていることがあります。寝るときやお留守番をするときに離さず持っていたりするのは、いったいどういった心理なのでしょうか。

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ぬいぐるみのもたらす効果

ゴールデンとぬいぐるみ

一般にぬいぐるみとは動物などの姿を模した布製のお人形のことを指します。お人形遊びをするのが子どもたちなので、ぬいぐるみは子どもたちためのおもちゃとして存在していると思われがちです。

確かに愛らしい顔つきの可愛いぬいぐるみを子どもたちは大好きですし、ふわふわの手触りで、撫でたりぎゅーっと抱っこするととても気持ちいいぬいぐるみが多いですね。寝るときにそれを抱っこしていると安心してすぐ寝てしまうというお子さんもかなりいるのではないでしょうか。

また、自分より小さなぬいぐるみを「自分より年下の存在」として可愛がる対象にしたり、あるいは友達として一緒に遊ぶ対象にしたりと、ぬいぐるみたちは子どもにとって共に成長するかけがえのないパートナーの役割を負っている場合もあります。

このようなぬいぐるみたちですが、近年ではそのふわふわな手触りや愛らしい顔つきに癒し効果があることが分かり、ストレスフルな大人たちのメンタルヘルス向上に利用されるようになっています。

うつ病やアダルトチルドレンで悩む人達のケアで効果があるといわれているのがアニマルセラピーやアロマセラピーですが、本物の動物を飼ったり触れ合ったりできる状態ではない方もいればアロマオイルの管理ができない状態の方もいるでしょう。

そういった方でも、ぬいぐるみセラピーならお気に入りのぬいぐるみがあれば安心して過ごすことができ、抱いたり撫でたりすることで高ぶった気持ちを落ち着かせることができます。手軽さ、安全さにおいて、ぬいぐるみによるケアはとても有効なのです。

犬とぬいぐるみ

引っ張りっこする犬

上記のように人に対して癒し効果があるぬいぐるみですが、犬に対しても実は同様の効果があると言われています。子犬たちの場合は母犬や兄弟犬と離れて暮らすときに、ぬいぐるみのふわふわした感触や暖かさなどによってそれまでの生育環境に近い状態をつくることができ、心細さの軽減ができるようです。

また、がぶがぶと噛みついたり振り回したりできることで遊び相手としての役割を果たしたり、疑似的な獲物としての役割を果たしたりします。

犬がぬいぐるみを離さない

子犬とぬいぐるみ

人間の子どもでも特定のぬいぐるみやおもちゃに強く執着し、何を言っても離さないことがあります。これは犬の場合も同様です。

犬も特定のおもちゃやぬいぐるみに強い執着を見せ、何処へ行くにもくわえて運んだり自分のベッドに隠してしまったりする姿を見ることがあります。

このような姿はオスにもメスにも同程度見られます。ほかのおもちゃはがりがり噛んで壊してしまうのに、特定のお気に入りには強く歯を立てずに大事にする子がいるのは何故でしょうか。

これは大きく3つの理由があげられるようです。

狩りごっこにおける自分の獲物アピールと習性

ぬいぐるみに限らずボールやロープのおもちゃなどで遊んでいるとき、おもちゃをくわえたままぶんぶん振り回すことがあります。これは狩りにおいて獲物をしとめるときの行動です。そしてくわえたままどこかに運んだり持ち歩くのは、特にレトリバーによく見られる行動ですね。

このように「獲物を運ぶ」習性を強く残されている犬種は、ぬいぐるみが対象であった場合も歯を強くたてずにくわえて運び歩く姿が多く見られます。家の中であればこの運ぶ対象が口にフィットする自分のお気に入りであることが多く、どこにいくにも同じおもちゃやぬいぐるみを持っていくようになります。

自分の子だと勘違いしている

これは特にメスに多く見られる行動です。ホルモンの関係で、出産の有無にかかわらず発情期の後になると偽妊娠をする子がいます。そのあと、特定のぬいぐるみに強く執着をし、子犬を育てるような世話をぬいぐるみに対して行うようになるパターンがあります。

この場合、対象はぬいぐるみになることが多いのですが他にもキューキューと音が鳴るタイプのおもちゃや動くおもちゃに強く執着することもあります。

一度執着し始めると、対象のぬいぐるみを自分のベッドに隠したり、始終ぺろぺろ舐めまわしたり、抱え込んで離さなかったり、飼い主が片付けようとすると唸って威嚇したりするのですが、この偽妊娠の場合は一定期間が過ぎるとぱたりと執着しなくなることも多いです。

安心感を得ている

子どもたちがぬいぐるみを抱っこして眠るのと同じように、犬もぬいぐるみの肌触りや柔らかさに安心感を得ていると言われています。こういった場合は柔らかい肌触りや弾力、犬に似た形状のぬいぐるみが好まれるようです。また自分のニオイがちゃんと付いている方が安心できるため、洗濯をすると途端に興味を無くすこともあります。

まとめ

ぬいぐるみに埋まる犬

犬にとってのおもちゃは遊ぶものでもあり、安心感を得るものでもあり、本能を満たすものでもあります。執着しているおもちゃやぬいぐるみがある場合、その気持ちを大事にしてあげてください。

ふわふわのぬいぐるみはすぐ壊してしまう、という場合はつるんとしたおもちゃが好みということもあるかもしれないので、お気に入りが見つかるように色々さがしてみるのもいいかもしれませんね。

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