犬は犬と遊ぶべき?
犬が犬と遊ぶということ
愛犬に仲の良い犬友達がいて楽しく遊ぶのはとても良いことです。犬は飼い主さんと遊ぶことも大好きですが、犬同士で遊ぶのは人と遊ぶのとはまた違う刺激を与えられるもの。
若く体力のある犬同士であれば互いが満足するまで遊ぶことができるはず。ドッグランなど自由に走れるスペースで全力疾走で追いかけっこ遊びしたり、取っ組み合いするようにレスリングするなどは飼い主さんが相手になるより犬同士で遊ぶほうが充実感を得られます。
犬にとって犬同士で遊ぶということはとても有意義な時間なので、毎日ではなく週に数回あれば十分とも言われています。
犬が苦手な犬もいる?
犬同士で遊ぶことはもちろん良いことですが、犬も個体によって性格が違います。臆病で犬が苦手な犬、また臆病でも知らない犬のことは気になる犬、陽気でどんな犬とも遊ぼうとする犬など本当に性格が様々です。
臆病で犬が苦手な犬の場合、無理に他の犬と遊ばせる必要はありません。犬の友達がいないことを「可哀想」と感じるかもしれませんが、無理に犬がたくさん集まっている場所に連れて行き遊ばせようとすると更に知らない犬のことを苦手になってしまうかもしれません。
飼い主さんが愛犬のために良かれと思ってしている行為が愛犬にトラウマを与えてしまう可能性がります。愛犬の性格を見極めて犬同士のお付き合いをさせてあげましょう。
犬同士で遊ばせるときに必ず注意しなければいけないこと
1.飼い主さんがしっかり見守る事
どんなに仲の良い犬友達だったとしても犬同士で遊んでいる時は飼い主さんがしっかりと見守ってください。慣れ親しんだ犬友達でもその日の体調や気分によって、いつもの遊びを受け入れることが出来ずトラブルに発展してしまうこともあります。
またお互いの遊びを止めたいタイミングが合わない時も飼い主さんの手助けが必要。まだ遊びたい犬がもう遊びたくない犬をしつこく誘ってしまうと気持ちも体力も負担を感じてしまいます。しつこいお誘いはしっかりと止めて休憩をとらせてあげましょう。
2.相性の良い犬と遊ばせる
犬も人間のように「好き嫌い」という感情があるため、相性の合う合わないがあります。相性の合わない犬と遊んでいても楽しくないでしょうし、ほんの些細なきっかけで喧嘩になってしまう危険性もあります。
低いトーンで唸るように相手の犬に吠える時は緊張や警戒のサイン。相手の犬があまり好きではないので相性がよいとは言えません。またお尻のニオイを嗅ぐ行為は犬同士の挨拶と言われていますが、どちらか一方の犬が積極的にニオイを嗅ぎ、もう一方は逃げ腰になっているようであればこれもあまり相性が良くありません。
思いがけないトラブルを防ぐためにも可能な限り相性の良い犬と遊ばせましょう。
3.年齢や体格が近い犬と遊ばせる
年齢や体格が近ければ趣味趣向や体力も近い可能性が高まります。もちろん相性もあるので一概には言えませんが、年齢の差がありすぎると遊び方の好みが合わないことも少なくありません。
また体の大きさが違いすぎるのも少し危険。小型犬と大型犬が全力で遊んでいる場合、大型犬に悪気はなくても小型犬がケガをしてしまうこともあります。
犬同士で遊ばせるときのマナーは?
愛犬にはもちろんですが、遊んでくれる相手の犬にも楽しく遊んでもらいたいですよね。犬同士で遊ばせるときは飼い主さん同士でマナーを守ることも大切です。
飼い主さんの了承を得る
まずは遊んでもらいたい犬の飼い主さんにしっかりと了承を得てください。愛犬と同じ犬種、またご自身が好きな犬種、体格や年齢が合っていそうな犬は遊んでもらいたい気持ちになるかもしれません。
しかし上記にも書いたように「犬が苦手な犬」もいますし、飼い主さんがあまり他の犬と遊ばせたくないと考えているかもしれません。
飼い主さんの了承を得ず急接近して行く、また勝手に相手の犬に触れるなどの行為はマナー違反になるので止めましょう。
飼い主さんが愛犬をコントロール
相手の犬が仲良く遊ぶことが出来るタイプだとしても愛犬が興奮して吠えてしまったり、マウンティングを執拗に繰り返すなどの行動をとった時は飼い主さんが止めに入りましょう。相手の犬が嫌がる素振りを見せたときは、飼い主さんがご自身の愛犬をしっかりコントロールしてください。
まとめ
犬同士が遊んでいる姿は飼い主さんが見ていても楽しくなるような光景ですが、犬自身にとってもストレスの発散や新しい刺激を受けることでリフレッシュに繋がると考えられます。
しかし子犬の頃の社会化期に社会性を上手に身に付けることが出来なかった犬は他の犬と遊ぶことが苦手なタイプも多いはずです。
「犬は当たり前のように他の犬と遊べる生き物」ではないので、愛犬の性格を見極めたうえで、相手の犬の性格にも配慮しお互いが仲良く遊べるよう飼い主さんが注意してあげましょう。