1.居場所を確保する
わんこにとって安心できる居場所を作ってあげることはとても重要です。室内飼いで部屋の中をフリーに行き来させている場合であっても、ハウスやクレート、わんこ用ベッドやソファ等、わんこ専用の居場所は必ず用意してあげましょう。
身体を休めたくなった時や眠くなった時だけでなく、何か怖いことがあった時等でも、文字通り「拠り所」となる場所が決まっていれば安心して過ごすことができます。
特にわんこは野生の頃に洞窟暮らしをしていた名残りから、狭い場所や天井の低い場所、周りを囲まれた場所にいると安心するといわれています。ぜひ愛犬のお気に入りの居場所を作ってあげましょう。
2.大きな音には上手く対応する
ご存じの通り、わんこは人間の2倍以上の鋭い聴力を持っています。ですがそれゆえに大きな音や爆発音を苦手とする子が多いのもまた事実。花火や雷の音、掃除機の音や人間の怒鳴り声などには不安や恐怖を抱きがちです。わんこが嫌がるような騒音は出さないように心がけることが一番ですが、どうしても避けられないものもあるかと思います。
そんな場合、音がして愛犬が怖がっている姿に一緒になって「どうしよう」とうろたえたり、なだめようとして過剰に反応してしまうのはNG。音がしている間も飼い主さんが毅然といつもの態度で振る舞うことで、わんこは「何だ、怖がる必要はないのか」と認識して安心することができます。
3.家族が仲良くする
夫婦喧嘩をして泣いていたら愛犬が隣に寄り添って慰めに来てくれた、子どもを叱りつけたりしていたら愛犬がなだめるように間に入って来た、なんて経験はありませんか?わんこは古くから群れで生活していたため、集団の中での諍いを好みません。つまりわんこは究極の平和主義者なのです。
「いつもの平和な状態」が続くことを良しとするため、ピリピリした空気には強い不安を感じストレスの元となってしまいます。わんこが安心して過ごすためには家族の不和をなくすこと、家族が仲良く過ごすことが必要不可欠なのです。
4.社会化をする
わんこに他者との関わり方を教えるしつけを「社会化」といいますが、他人に迷惑をかけないため、みんなに愛されるわんこにするためといった観点だけではなく、わんこが安心して過ごすためにもこのしつけは欠かせないものです。
社会化が十分でないと、他の人や他のわんこに過剰に警戒心を抱いてしまうため、いわば「周りは危険で怖いものだらけ」の状態になってしまいます。社会化をしっかり行い、大らかで人なつこいわんこにすることで、わんこを取り巻く世界も安心できるものになるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこが無防備な姿で安心しきって眠っている姿は、飼い主さんにとっても最大の癒しになりますよね。不安はすなわちストレスにつながり、ストレスは万病の元になります。
つまり愛犬に健康で長生きしてもらうためにも、安心して過ごしてもらうことはとても重要ということです。ここでご紹介したことに少しだけ気を配り、愛犬が安心して過ごせる環境を作ってあげてくださいね。