1.歯がムズムズしている・口の中が気持ち悪い
犬は生後4か月頃になると乳歯から永久歯へと歯が生え変わるといわれています。その生え変わり時期には歯がムズムズしますので、ムズムズ感を取り除こうと色々なものを噛むことが多いそうです。愛犬が子犬で家中のモノを噛んでいるのでしたら、大人になる準備をしているのでしょう。
また、成犬になっても犬は口の中の不快感や違和感、痛みなどを取り除こうとして家具などをガジガジ噛んでしまうことがあるそうです。特に理由も無く「最近愛犬がよくモノを噛むようになったなぁ…」と感じたときは口の中に病気などの異常が起きている可能性がありますので一度病院で診てもらうことをおススメします。
2.体力があり余っている
犬は体力があり余って元気いっぱいの状態が続くと、体内に溜まったエネルギーを発散するためにイタズラを行うようになることがよくあります。家具を思いっきり噛む。家の中を走り回る。たくさん吠える。といった行動をしたときは体力があり余っている可能性が高いといえるでしょう。
- ほとんど散歩に連れて行っていない
- 毎回数分しか散歩に連れて行っていない
- 一緒に遊んであげていない
- オモチャを与えて遊ばせていない
といったことに心当たりがあるのでしたら愛犬は運動不足によって色々なモノを噛んでいる可能性が非常に高いといえます。
私たち人間も運動不足を感じているときは、体操をしたり何か楽しめるものを見つけて思い切りエネルギーを発散しようと思うことがありますよね?犬も同じようにあり余っている力を発散するために家の中にあるモノを噛んでしまうのでしょうね。
3.ストレスを感じている
犬はストレスを感じていると様々な行動を起こすようになります。その1つに「モノを噛む」という行動があります。ムシャクシャした気持ちを解消したり自分の力でどうにか気分転換しようとしてモノを噛んでいるのかもしれませんね。また、飼い主に叱られたときに八つ当たりをするかのようにモノを噛む犬もいるみたいですよ。
4.退屈しのぎに噛んでいる
犬は退屈を感じているときにもイタズラをすることがあります。
たとえば、ぬいぐるみを獲物に見立てて狩りの遊びをする。木でできた家具を噛んでみる。テーブルに置いてあるティッシュをむしって遊ぶ。畳んである洗濯物をひとつ残らず引っ張ってグチャグチャにする。といったイタズラは犬が室内で楽しめる遊びとなりますので退屈しのぎのためによく行うことがあるといえるでしょう。
限られた空間の中で犬は自分なりに気分転換の方法や楽しめる遊びを考えているのです。
5.噛み心地を楽しんでいる
愛犬が特定のモノだけよく噛む場合は、そのモノの嚙み心地が病みつきになっているのかもしれません。たとえば木でできたテーブルやイスの脚は犬にとって程よい噛み心地となるのでお気に入りのモノになりやすいといえます。愛犬が特定のモノだけ噛むときはイタズラ防止のスプレーを吹きかけるだけで噛み癖を改善しやすいといえるでしょう。
6.イタズラをすると構ってもらえると思っている
犬は「飼い主に構ってもらいたい」という気持ちを込めてモノを噛むこともあります。以前愛犬がトイレットペーパーを噛んでいたときに叱ったことがある。家具を噛んでいたときに長々と叱った経験がある。といったことに心当たりがあるのでしたら愛犬が「モノを噛んだら構ってもらえる」と間違って学習してイタズラを行っている可能性があります。
モノを噛むのを止めさせる方法
噛まれたくないものは愛犬が届く場所に置かない
極論を言いますと…、家の中にある噛んではいけないものを愛犬に噛まれないようにするためには『愛犬が届く場所に置かないようにする』これだけで問題は解決できます。
大事にしているぬいぐるみやティッシュといったものは、背の高い家具の上に置くだけで簡単に愛犬に噛まれないようにすることができますよね。『モノを噛む原因』をゴッソリ取り除くことで、即座に愛犬にモノを噛まれないようにしたり、イタズラされないようにすることができるといえるでしょう。
イタズラ防止スプレーを使う
家具などの大きなものは愛犬からなかなか遠ざけることができません。もし遠ざけることができるとしたら愛犬が入らない部屋に家具を移動させるといった方法くらいといえるかもしれませんね。
そんな愛犬から遠ざけることができない大きなモノは『イタズラ防止のスプレー』を吹きつけると、愛犬に噛まれなくすることができる場合が多いといえます。イタズラ防止スプレーは苦味成分が入っているので家具や噛まれたくないものに吹きつけておくと愛犬が噛んだときに「うわぁ!苦いっ!」と感じてモノを噛むのを止めてくれる便利アイテムとなるのです。
ただ、ずっと使っていると犬が味に慣れてしまって効果が薄くなってしまうこともよくありますので、一時的な対策手段といえそうですね。
モノを噛んでいるときに一言叱る
犬がモノを噛んでいる真っ最中に一言だけ「ダメ!」と叱るのも効果的なしつけ方法となります。モノをガジガジしたりイタズラをしたりしているときに叱ることで「これはいけないことなんだな…」と犬が学習することができるのです。
叱る際に気をつけておきたいのが『後から叱る』という叱り方です。愛犬が噛んでボロボロにし終わった家具を見つけたとき、満足気にくつろいでいる愛犬に「さっきテーブルを噛んだでしょ!噛んだらダメでしょ!」と叱っても愛犬は何故叱られているのかを理解することができません。
悪いことをしている最中に叱らないと意味を理解することができないのです。ですので愛犬を叱るときはモノを噛んだりイタズラをしているところを発見したときにだけするようにしましょう。
運動をたくさんさせる
犬が家の中にあるモノを噛んで遊ぶときは…、
- 退屈に感じている
- 体力があり余っている
- ストレスを感じている
- 気分転換したいと思っている
といった気持ちになっていることがよくあります。もし「そういえば普段あまり一緒に遊んだり散歩に連れて行ったりしていないなぁ…」と感じた場合は愛犬が運動不足を解消しようとしていたり退屈しのぎをしたいと感じてモノを噛んでいる可能性がありますので、毎日散歩に連れて行ってあげるようにしましょう。
散歩に連れて行ってあげると気分転換になりますし適度に運動をすることができますので、おそらく愛犬の噛み癖が改善されると思いますよ。
愛犬が楽しめるオモチャをプレゼントする
木を噛む感触が好きで家具をガジガジする。布を噛むと落ち着くのでついソファを噛んでしまう。そういった『モノを噛む感触』を求めて愛犬が色々なものを噛んでいると思われる場合は、噛んでも良いオモチャをいくつか用意してあげるようにしましょう。
愛犬がお気に入りの家具やクッションを噛んでボロボロにされるとイライラしてしまうと思いますが、オモチャなら愛犬がいくら噛んでボロボロにしてもイライラしませんよね。
飼い主のイライラの原因を無くすことができますし愛犬の「噛みたい!」という欲求も満たすことができますので良いこと尽くしといえるでしょう。さまざまな素材のオモチャを用意して一緒に愛犬好みのオモチャを見つけてあげるのも楽しいと思いますよ。
まとめ
今回は犬が家中のモノを噛んでしまう心理を6つお伝えしました。犬の噛み癖を解決する方法は主に3つあります。
- 噛まれて困るモノは置かないようにする
- 噛んで良いものを用意してあげる
- 噛んだらダメなことを教える
犬はもともと狩りをしていた生き物となりますので、ときどき本能によって『噛みたい』『狩りをしたい』といった衝動にかられることがあるといえるでしょう。
噛まないようにしつけをすることは大切といえますが、オモチャをプレゼントして『噛みたい』という欲求を満たしてあげることもとても大事だと思います。ですので『噛んで良いもの』と『噛んだらダメなもの』を愛犬に教えながらオモチャで本能を満たしてあげることをおススメします。