1.経験が足りないため吠えてしまう
散歩中、他の人や犬に向かって急に吠え出してしまうことがあります。警戒し、不安や恐怖を感じ、緊張や興奮から吠えてしまいます。自分の身を守ろうという気持ちで精一杯なのです。これは、経験が足りないことが主な原因です。子犬の頃に色んな経験をさせることが大切なのはもちろんのことですが、成犬になってからも同じです。
散歩中、他の人や犬に向かって攻撃的になってしまうのであれば、社会化不足であるということです。もっと積極的に他の人や犬と交流する機会を与えてみてはいかがでしょうか。急に吠えだしてしまうからと避けてばかりいると、吠えることをやめさせることはできません。
やめさせるための方法
避けて道を変えるのではなく、相手に危害を加えてしまわないように十分に注意しつつ、リードをうんと短く持ってすれ違う練習をしてみましょう。繰り返すうちに相手が自分に攻撃してくることはないということを理解できるはずです。公園・ドッグラン・ドッグカフェ・ドッグイベントなどにも積極的に出かけてみましょう。
2.トラウマによって吠えてしまう
散歩中、過去に恐ろしい経験をしたのでしょう。トラウマによって急に吠え出してしまうことがあります。車やバイクのエンジンの音が怖かったのかもしれません。散歩中にエンジンの音が聞こえるだけで激しく吠えてしまうことがあります。後ろから子供たちが大きな声ではしゃぎながら走って来たことが怖かったのかもしれません。
子供や人を目にするだけで急に吠え出してしまうことがあります。自分よりも大きな犬が急に近づいて来て、緊張と恐怖で身動きができなかったのかもしれません。「近づくな!」と追い払うために急に吠え出してしまうことがあります。
やめさせるための方法
何がトラウマになっているのか、急に吠え出してしまう原因がはっきりとわかっているのであれば、克服するための方法を見出してあげることができます。「恐ろしい相手ではないんだ」ということを理解してもらう方法です。
しかし、何かに怯えていることはわかっているものの、そのトラウマの原因がはっきりとわからないこともあります。どんな時に、どのような状況で、どんな様子で吠えるのか、犬をよく観察してみましょう。必ず糸口が見つかるはずです。
3.飼い主さんが頼りなくて吠えてしまう
犬が安全に安心して散歩するためには飼い主さんのサポートが欠かせません。例えば、リードには、犬への指示を出す役割や危険を知らせるための役割があります。しかし、飼い主さんのリードの扱い方が正しくない場合、犬は不安を感じながら歩かなければなりません。そうすると、物音やニオイに非常に敏感になり、急に吠え出してしまうことがあります。
やめさせるための方法
散歩中の主導権は飼い主さんが持ち、周りの状況をしっかり確認し、堂々と歩くことです。リードを短く持つべき時、長く持っても良い時など、メリハリをつけること。そして、適切な指示を出し、危険を予測して犬に伝えることです。
犬のための散歩だからといって、ただボーッと歩いていれば良いわけではありません。たまにスマートフォンを操作しながら歩く飼い主さんを見かけますが、犬はとても不安そうな表情をしています。飼い主さんの問題行動もやめるべきです。
まとめ
散歩中に犬が急に吠え出してしまう原因について3つ、やめさせるための方法と合わせて解説しました。愛犬が急に吠え出してしまって焦る飼い主もいますが、飼い主さんが焦ると犬はもっと吠えます。
冷静に適切に判断と対応をすることが重要です。そのためには色んな状況や事態を想定し、イメージしておくと良いのではないでしょうか。相手が犬であると咄嗟の判断と対応が愛犬と飼い主さん自身の安全を左右すると思います。