犬の叱り方が下手な人がしているNG行為
犬のしつけでは褒めることに重きを置くとされています。しかし愛犬が人に飛びつこうとしたり、危険なものに触れようとする場面では、「ダメ!」「NO!」などと叱る場面が出てきますよね。
その時どのような方法で叱っていますか?間違った叱り方で対応してしまうと愛犬から信頼を失ったり、心に傷を背負わせてしまうことがあるんです。古い犬のしつけでは間違った叱り方が多く、未だに行ってしまっている飼い主さんの姿も見かけます。
改めて犬のしつけを見直すためにも、犬の叱り方が下手な人がしているNG行為4選をご確認ください。
1.体罰を与える
叩く、押さえつける、マズルを掴む、犬をひっくり返す、首の後ろを掴む…。これらの叱り方は誤りです。体罰を与えるやり方は、人間と犬の間に「主従関係」を持たせる考えがあった古い犬のしつけ方だとお考えください。
また、電気ショックによって犬をコントロールすることが目的の、「無駄吠え防止首輪」のような道具も未だに販売されています。もちろんですが、本サイトでは痛みを与えるしつけはおすすめしていません。
痛みを伴うしつけを行うと、犬にトラウマを与えてしまいます。犬から信頼される飼い主になるには、体罰で叱る方法は不必要だとお考えください。力まかせに犬をしつけるのではなく、別の方法で行うことがとても大切です。
2.感情のまま怒る
犬を叱る=怒るではありません。この2つの違いは、感情が入っているか否かです。イライラした気持ちのまま愛犬を叱ると「こら!何やってんだ!」などと必要以上に怒ってしまいます。
感情のままぶつけてしまうと犬は恐怖を感じ、中にはお漏らしをしてしまう子も。正しい叱り方は、低い声で「だめ」「NO」などと単語で伝えることです。
この時、犬の名前を連呼する、叩くフリをして制するのもNG。犬によっては叱られる=構ってもらえると勘違いすることも多いので、緊急時以外は「無視をする」のが最も効果がある叱り方となります。
目を合わせない、触らない状況のまま30分ほど作り、その後「おすわり」などの指示に従ったらOKです。日ごろから「まて」「ふせ」などをしつけておき、とっさの場面で指示に従わせるようにしましょう。
静止させることで飛びつく、噛み付くといった場面を減らすことができ、その上叱る機会も減らせます。
3.犬が嫌いなことをする
適切ではない叱り方として、犬が嫌いなことをするのもNG行為です。例えば、大きな音を鳴らして怖がらせる、愛犬が好きなおもちゃを渡さないといった行為があげられます。
恐怖心やストレスを与えるような方法を行うと愛犬から不信感を買うのは明らかです。もちろんですが、水や食料を与えないといった虐待行為も絶対にNGです。
犬はなぜ嫌なことをされるのか理解できず、飼い主に対して「嫌なことをする人」というイメージしか持たなくなります。
4.間違ったタイミングで叱る
犬のしつけは、その時その瞬間に褒める・叱るがポイントです。ミスをした事後に「やっちゃだめでしょ」と言っても、犬には全く理解できません。
いけないことを目撃したその瞬間に「だめ」と叱る。これが大切です。そして必要以上に叱っても意味がないのでやめましょう。叱っているつもりが、「遊んでくれている」と犬は受け止めてしまう可能性があり効果がありません。
その逆として、褒める時もその瞬間に「いいこ!」と褒めてください。いたずらをした瞬間に叱る、できた瞬間に褒めるを繰り返していきましょう。
まとめ
犬を叱ることは褒めることよりも難しいです。そして、度が過ぎる叱り方は決して行わないでください。説教のように叱っても効果はないのでやめましょう。叱る時はシンプルに、緊急じゃなければ無視をしてその場をやり過ごしてしまってください。