1.安心して眠れる
犬は野生時代、群れを成して集団生活をしていました。子犬の頃はお母さん犬と兄弟たちと密着して眠り、成犬になってからも群れの仲間とくっついて眠る習性があります。野生時代は他の群れの犬や他の動物に襲われる危険と日々隣り合わせですので、無防備になる睡眠時にはお互いに身を守り合うために他の犬と密着して眠りました。
現在の犬たちにもその習性が残っているため、犬同士で密着して眠るのは本能的な防衛本能の1つと言えます。特に自分の死角となるおしりや背中を相手に密着させ、パズルゲームのように互い違いに密着して眠る姿が見られるのも特徴的です。
2.あったかい
犬の体温は人間よりも高い38℃程度です。他の犬と密着して眠ると、お互いの体温で暖を取ることができます。これもお布団や暖房器具がなかった頃に寒さをしのぐための野生時代の名残りと言えます。
子犬の頃はとても弱い存在なので、母犬や兄弟たちと身を寄せ合って自分を守って過ごします。「あったかい」ということは安心感にも繋がりますので、寒い時には他の犬と密着して暖を取ることで安心して眠れるということも考えられます。
3.親愛の気持ち
親愛の気持ちが無ければくっつかない
くっついて眠る犬たちに共通しているのは「仲が良いこと」です。密着することは本能的な行動とはいえ、犬は苦手な相手には近付こうとしません。「安心するから」「温かいから」といった気持ちの前に「信頼しているから」「好きだから」という気持ちが強くあると考えられます。
違う種族であっても「良い関係性」ならくっついて眠ることも
犬は犬同士だけでなく、猫など種族の違う動物であってもくっついて眠ることがあります。もちろん飼い主さんとも密着して眠ることもありますよね。犬は信頼している相手であれば種族関係なくくっついて眠ります。
密着して眠るためにはわんちゃんの一方通行ではなく、相手もわんちゃんの添い寝を許さなくては成り立ちません。犬同士だけでなく他の動物とであっても、密着して眠っている場合はお互いの関係が良好であると考えられます。
くっついてないと仲良くないの?
離れて眠っていても仲が悪いわけではない
犬は人間のように何時間もグッスリと深い睡眠を取らず、浅い睡眠の時間の方が長めです。犬はその時の気分や気温によって寝る場所を頻繁に変えることも多いので、たとえ愛犬同士がくっついて眠っていなくても「仲が悪い」とは断言できないでしょう。暑さを感じるとお互い密着せずに、距離を取ってフローリングに身体をつけるようにして涼しさを感じようとすることもあります。
信頼は「おしり」や「背中」に表れる
愛犬同士が密着しておらず、少し離れて眠っていることもありますよね。この時に相手に「おしり」や「背中」を向けた状態であれば、わんちゃんたちの関係は悪くないと言えます。
たとえ密着していなくても、自分の死角となるそれらの部位を相手に向けられるということは相手を信用していると言えるためです。わんちゃんの中にはクールな性格で他のわんちゃんとベタベタしたくない子もいますので、くっついて眠るかどうかはその子の性格や気分によることも多くあります。
まとめ
愛犬同士が寄り添って眠る姿にはほっこり癒されますよね~!寒い季節になると、お互いにくっつき合って暖を取るということも増えますね。犬同士くっついて眠るのは「暖を取る」「身を守る」などの本能的な習性ではありますが、お互いに「親しい関係である」ことが前提となります。
しかし密着して眠らないからと言って関係が悪いとは言い切れず、その時の気温や気分、わんちゃんの性格によっても変わってくるでしょう。