これでは眠れない!犬が快適に眠れないNGな寝床とは
犬は基本的に野生動物としての本能が影響し、レム睡眠(浅い睡眠)を繰り返していると考えられています。しかし、だからといって、睡眠をとらなくても大丈夫というわけではありません。犬にとっても良質な睡眠は心身共に重要です。ここでは、犬にとって快適に眠れないNGな寝床の特徴を紹介するので、皆さんの愛犬の寝床と比べてみてください。
1.周囲に壁などの囲い要素がまったくない
犬がレム睡眠を繰り返している大きな理由は、「いつ敵が近くに来ても大丈夫なように」という警戒心からです。そのため、周囲が安全な場所であることを認識できていればいるほど、良質な睡眠に繋がります。
犬にとって、寝床の周りに囲いのような自分を守ってくれる盾となる要素がまったくないと、自分の周囲360度全体を警戒しなければいけません。すると、本能的に良質な睡眠をとりづらくなり、ちょっとした物音でもパッと目覚めてしまうようになります。
したがって、良質な睡眠をとってもらうためには、少なくとも四方のうち、2方向に壁や柵がある場所に寝床を設置してあげることを推奨します。
2.騒々しい音が聞こえてくる
犬は音に敏感な動物です。聴覚が優れていることもありますが、野生動物としての本能で、ちょっとした物音であっても「警戒しなければ」「いったい何の音だ?」と気になってしまうのです。
そのため、騒々しい場所に犬の寝床を設置してしまうと、その音に気をとられ、なかなか寝付けなくなってしまうのです。すると睡眠不足により、免疫力が低下して体調不良に陥ったり、ストレスが溜まり精神的に不安定になったりします。
騒々しい場所の代表的な例として、窓の傍やテレビの横などが挙げられます。こうした場所に犬の寝床を設置することは避けてください。
3.日光が当たりやすい場所
日光が直接当たるような場所も避けるべきです。日光が直接当たる場所に寝床を設置してしまうと、体を休めようと寝床に行っても、暑さを感じてなかなか寝付けなくなってしまう恐れがあるからです。
特に夏場は直射日光が少し当たるだけでも暑さを感じます。エアコンをつけている室内であっても、熱中症になる恐れがあるので、日光の当たる場所には置かないようにしてください。
4.エアコンなどの風が直接当たるところ
エアコンや暖房器具、扇風機などの風が直接当たる場所も、犬自身が体温のコントロールをしにくくなり、熱中症や体の冷えを引き起こしやすくなります。
冬は寒いからと暖房器具の温かい風が当たる場所にケージや寝床を設置しているという飼い主さんもいますが、冬であっても暖房の風が当たり続けることで、皮膚の乾燥や軽い熱中症を引き起こすリスクが高まります。
良かれと思ってしていた行為が、愛犬の健康を損ねてしまう恐れがあるので、室内の温度を左右する家電の風が当たる場所はやめましょう。
犬の寝床をベストな環境に!作る際のコツや注意点を解説
犬の寝床を作るのであれば、愛犬がゆったりと気持ちを落ち着かせて休めるような寝床を用意してあげたいですよね。上記のNGな特徴を踏まえた上で、愛犬が眠りやすいようにふかふかの寝床を用意してあげたり、静かで薄暗い場所に設置してあげましょう。
また、騒々しい場所は眠りにくくなるのでNGですが、家族の気配を感じられない場所も、犬にとっては不安要素となります。したがって、できるだけ静かで、尚且つ家族の気配を感じられる場所が最も好ましいです。
犬の寝床を作る際の注意点は?
最後に、犬の寝床を作る際の注意点を確認しておきましょう。NGな特徴と被る要素もありますが、その他にも注意しなければいけないポイントはあります。
- 窓の傍には極力置かない
- トイレの近くには置かないようにする
- 音を発する家電の隣は避ける
- 家族の気配を感じられるよう配慮する
上記のポイントを踏まえた上で、改めて愛犬の寝床環境を見直してあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は浅い睡眠を繰り返す動物ですが、良質な睡眠は必要不可欠です。心身共に健康でいてもらうためには、飼い主が犬にとってベストな寝床環境を作ってあげなくてはなりません。今回紹介したポイントを参考に、改めて愛犬の寝床を見直しましょう。