犬のリードの役割
一言で表すと「犬の命を守る」のがリードの役割です。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、散歩中やトレーニング中に犬がパニックになったら、リードの装着有無が未来を大きく左右します。
犬を拘束しているのではなく、守るための道具として「リード」があることを念頭に置いておいて下さい。
リードの種類
使う場所や用途によって、リードの種類を使い分けている飼い主さんもいらっしゃると思います。リードの種類を簡単にご説明していきます。
- スタンダードリード:一般的な散歩用リード。120cm〜150cm程度の長さ。
- フレキシブルリード:長さが伸縮するリードで、ボタンで調節可能。ロック機能あり。
- ショートリード:短めに設計されたリード。50cm程度の長さ。
- ロングリード:トレーニング用に長めに作られたリード。10m〜25m程度の長さ。
- ダブルリード:多頭飼いで使用する、持ち手は一つで装着部分が二股に分かれているリード。
我が家は「スタンダードリード」と「フレキシブルリード」を持っていますが、ほとんどスタンダードリードしか使っていません。犬専用の公園でない限り、長さのあるリードは使える場所が限定されます。
リードを付けることで防げるリスク
1. 交通事故から身を守る
楽しい散歩も実は危険と隣り合わせです。車やバイクの運転中、犬が飛び出してくる可能性を考えている方はほぼいらっしゃらないと思います。犬が全速力で走り出したら、飼い主がいくら追い掛けても追い付けるとは思えません。もし犬が車道に飛び出してしまったら、どうなると思いますか…?
2. 迷子になる危険性を回避
リードを付けていれば犬の位置を把握出来ますが、ノーリードではそうはいきません。飼い主が一瞬目を離した隙に、見当たらなくなってしまうことが考えられます。名前を呼んで戻ってこなければ、既に迷子になりかけている状態です。すぐに見つかればまだ良いですが、見つからなかったとしたら、ずっと探し続けることが出来ますか?
3. 他の犬とのトラブル
散歩で遭遇する犬は、穏やかで温厚な犬だけとは限りません。攻撃的な犬、警戒心が強い犬…多種多様な犬が存在する中、出会い頭にバッタリ遭遇したらどうでしょう。相手が攻撃してくる可能性は0ではないですし、自分の愛犬が飛び交かっていくこともリスクとしてはあります。
ノーリードではないですが、最近「愛犬が大型犬に頭を噛まれた」というニュースを目にしました。リードを付けていてもそのような事態はあるので、ノーリードなら尚更危ないと思いませんか。
4. 他の人とのトラブル
散歩中のトラブルは、犬だけでなく人に対しても起こり得ます。自分の愛犬が通りすがりの人に向かっていったら、制御する自信はありますか?制御出来ないのであれば、ぶつかったり怪我をさせそうになったとしても、止めることが出来ません。愛犬が起こしたトラブルは、飼い主の責任として降りかかってきます。
まとめ
愛犬を危険な目に合わせないためにも、リードは必需品と言えます。予測出来るトラブルは、未然に防ぐのが最適な判断です。犬を大切に育てている愛犬家の皆様、散歩中のリード装着を徹底していきましょう。悲しい事態を避けるため、ノーリードはドッグランなど、特定の場所だけに留めて下さい。