犬から人への挨拶の仕方
「この子、私に何か伝えたいのかな?」と、犬の仕草に疑問を感じることがあります。実はその仕草、犬からあなたへの挨拶です。犬は人に対して色んな方法で挨拶をします。挨拶を無視されると寂しい気持ちになりますよね。
犬だって同じです。犬が挨拶をしてきたら、ぜひ返してあげてくださいね。そのためには、犬がどんな仕草で人に挨拶をするのか知っておくと役立ちます。
1.そっと近づいてくる
犬が人に挨拶をする時、そっと近づいてくることがあります。しっぽを振るわけでもなく、ただそっと近づいてきて、目が合ったなと思うとまたすぐに立ち去ってしまうかもしれません。
ほんの一瞬の出来事で“今のは何だったんだろう?”と思われるかもしれませんが、これも犬からの挨拶のひとつです。「あ、どうも」とか「こんちには」とかるく挨拶をするような気持ちなのです。
2.見つめてしっぽを振る
犬が人に挨拶をする時、見つめてしっぽを振ることがあります。しっぽはピンッと上向きで、ゆっくりと左右に振ります。表情は優しく微笑んでいるように見えます。「会えて嬉しいです」という気持ちが込められています。
もし、犬があなたと少し距離をおいているようであれば、ちょっぴり不安な気持ちや警戒する気持ちもあるかもしれません。そんな時は「こんにちは」と声をかける程度にし、手を伸ばしたり触れようとはしない方が良いかもしれません。
3.ニオイを嗅ぐ
犬が人に挨拶をする時、体のあちこちのニオイを嗅ぐことがあります。犬同士であれば、お互いのお尻のニオイを嗅いだり、鼻と鼻を近づけて挨拶をすることがありますが、相手が人であれば体の色んな部分のニオイを嗅ぎます。バッグなどの持ち物のニオイを嗅ぐこともあります。
あなたがどんな人であるかを知りたいという気持ちが込められています。安全であるかを確かめる気持ちもあります。ぜひ、犬が満足するまで嗅がせてあげてください。
4.体と体をくっつけて座る
犬が人に挨拶をする時、人の体に自分の体をぴったりとくっつけて座ることがあります。あなたに好意を持っているということです。「仲良くなりたいです」という気持ちが込められています。“この人は安全な人だ”とわかると、そっと膝の上に座る犬もいます。自分の体をスリスリする犬もいますが、その人のことが余程気に入っているのでしょう。
5.甲高い鳴き声を出す
犬が人の挨拶をする時、ク~ンと甲高い鳴き声を出すことがあります。耳を横や後ろに倒し、しっぽをブンブンと大きく振り、目を細めて微笑んでいるように見えます。会えたことが嬉しくて、ちょっぴり興奮した様子です。コロンと寝転がってお腹を見せることもあります。あなたのことを信頼しているからです。
6.お気に入りの物を持って来る
犬が人に挨拶をする時、お気に入りの物を持って来るがあります。ボールを持って来て「なげて?」と遊びに誘うこともありますし、寝床から自分のブランケットを運んで来ることもあります。隠しておいたガム(おやつ)を口にくわえて来ることもあります。犬からの歓迎の挨拶です。
7.顔や手を舐める
犬が人に挨拶をする時、顔や手を舐めることがあります。初対面なのであれば、人が大好きで甘えん坊な犬なのでしょう。人に対する信頼が厚く、警戒心がそれほどないのかもしれません。
8.お尻を向ける
犬が人に挨拶をする時、お尻を向けることがあります。そっぽを向いたわけではなく、「ニオイを嗅いでもいいよ」というサインです。犬同士ではお尻のニオイを嗅ぎ合うことで挨拶をし、お互いの情報を交換します。人に対しても同じように挨拶をしようとするのです。
まとめ
犬が人に挨拶をしている時の仕草には、
- そっと近づいてくる
- 見つめてしっぽを振る
- ニオイを嗅ぐ
- 体と体をくっつけて座る
- 甲高い鳴き声を出す
- お気に入りの物を持って来る
- 顔や手を舐める
- お尻を向ける
などがあります。あなたは犬からの挨拶をいくつ受け取ったことがあるでしょうか。犬と挨拶を交わしたい時は、しゃがんで座り、犬と同じ目線になってあげると良いです。