すべての犬が赤ちゃんに優しくできるの?
犬と人の赤ちゃんがコミュニケーションをとる姿って最高に可愛いですよね。テレビやインターネットの動画などで、泣きじゃくる赤ちゃんに優しく寄り添う犬や一緒にお昼寝している姿など心癒されるような場面を目にしたことがある方も少なくないと思います。
赤ちゃんにやきもちを焼く犬もいる
全ての犬が人の赤ちゃんに優しくできると良いのですが中にはやきもちを焼いてしまい、あまり赤ちゃんと仲良くできない犬もいるのだとか。赤ちゃんがやって来るまでは飼い主さんを独占することが出来ていたのに、突然小さな新しい家族に飼い主さんを取られたような気分になるのが理由のようです。
やきもちを焼いてしまうのが当然の感情のような気もしますが、もちろん人の赤ちゃんととても仲良くなって優しく接することが出来る犬も多く存在します。人の赤ちゃんに優しくすることが出来る犬はどんな気持ちで赤ちゃんと接しているのか探ってみました。
犬が人の赤ちゃんに優しい理由3選♡
1.体の小さい赤ちゃんを守りたい
それまでは自分より体の大きな飼い主さんと接していた犬にとって体の小さい赤ちゃんはとても不思議な存在にうつるはず。お散歩中だって小さな子供に出会うことは多々あると思いますが、生後数ヵ月の赤ちゃんと接する機会はなかなかないですよね。
中型犬や大型犬であれば明らかに赤ちゃんは「自分よりも体の小さな生き物」になるはず。そんな小さな赤ちゃんは「守りたい存在」になるのかもしれません。
赤ちゃんは体が小さいだけでなく飼い主さんと違い言葉を発することもなければ、立って歩くこともしないので、もしかすると「生まれたばかりの幼い生き物」と理解しているのかもしれません。母性本能が働いている可能性もあるようです。
2.大切な家族だから優しくしたい
犬はもともと群れの仲間と共に生きる動物。人に飼われている犬にとって飼い主さん家族は群れの仲間になります。そして犬が「群れの仲間たちと暮らしたい」という欲求は野生時代からの本能なので当たり前の欲求でもあります。
自分自身が生きるためにも群れの仲間たちは大切な存在ですし、時には自分自身の身を犠牲にしてまでも犬は仲間を守る本能が強いと言われています。
どんな犬種でも飼い主さん家族に対して愛情深い犬って多いですよね。新しくやってきた小さな赤ちゃんを「自分の家族(群れの仲間)」としっかり認識している可能性があります。赤ちゃんに対して愛情のこもった気持ちで「守りたい」また「お世話をしたい」などと感じながら優しく接してくれているのかもしれません。
3.飼い主さんの気持ちが伝わっている
愛犬にとって飼い主さんは大切な家族であると共に大好きな存在。そして犬は飼い主さんの気持ちを察することがとても得意な生き物です。
飼い主さんにとって生まれて数ヵ月の赤ちゃんは愛おしくてしょうがない存在ですよね。育児は大変だけど優しくしたい気持ちでいっぱいだと思います。
そんな飼い主さんの気持ちを愛犬が察し、飼い主さんと同じように赤ちゃんに対して優しい気持ちを抱いていることもあるようです。犬は飼い主さんの気持ちにとても影響をうける生き物なで、良い意味で真似をしているのかもしれませんね。
犬と赤ちゃんをが触れあうときの注意点
衛生面に注意
赤ちゃん自身の免疫力が発達し始めるのは1歳を過ぎてからになるのだとか。母体から譲り受けていた抗体が減少し始める生後6ヵ月から免疫力が低くなり、1歳半くらいまではその状態が続きます。
その時期の赤ちゃんは細菌感染に非常に弱いので今まで以上に衛生面には気配りが必要になります。愛犬の排泄物の処理はもちろん、被毛や食べこぼし、よだれの掃除を徹底して赤ちゃんの健康を守りましょう。
愛犬に寂しい思いをさせない
赤ちゃんに優しく接することが出来る犬がいる一方で、新しい家族が加わったことによりストレスを抱え込んでしまう犬も少なくありません。生まれて間もない赤ちゃんのお世話はもちろん大変ですが愛犬にもしっかり愛情を注いであげましょう。
飼い主さんが赤ちゃん中心の生活を送る日々の中で、愛犬が自分に対しての愛情を感じられなくなると寂しさから多大なストレスを感じてしまう可能性もあります。育児に奮闘する中で愛犬とのお散歩やコミュニケーションの時間が少し減ってしまうのは致し方ないと思いますが、家族の協力も得て愛犬に寂しい思いをさせない工夫をして下さい。
家事や育児で手が離せない時は「ありがとう」や「大好きだよ」などたくさん話しかける、また少しでも時間がある時は優しく撫でるなど、愛犬に飼い主さんの感謝の気持ちや愛情が伝わるように接してあげましょう。
まとめ
犬と赤ちゃんが仲良く過ごしている光景は大人が見ると本当に心癒されるものだと思います。しかし個体の性格によっては赤ちゃんと仲良くできない犬もいますので無理強いしないよう気をつけましょう。
生まれて間もない赤ちゃんは立つことも話すことも出来ません。そして犬の知能は人間の子供の3歳程度です。どんなに仲良くできると言っても幼い者同士になります。触れ合うほどの距離でコミュニケーションをとっている時は大人が近くで見守ってください。