犬がお世話を嫌がるときはどうしてる?
毎日愛犬のお世話をしている中で、いつもは従順に飼い主の言うことを聞く犬であっても、時には「それはいやだ」というように嫌がるような素振りを見せることもありますよね。飼い主として、「しなければいけない」と思っているようなお世話やしつけほど、犬が嫌がってしまい、なかなか思うようにいかないと悩んでしまう飼い主さんも多いです。
例えば、歯磨きやシャンプー、処方された薬の投与や病院に連れて行くことなどは、犬が特に嫌がるお世話の代表です。定期的にしなければいけないのに、激しく拒否されてしまうと「もう…」とイライラしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、犬も自分の意思を持つ動物です。「いやだ!」と強く思うこともあるでしょう。そんなとき、「どうして言うことが聞けないの!」と頭ごなしに無理強いすることは、犬にとって強いストレスになってしまいます。場合によっては、関係が崩れてしまったり、飼い主に対して恐怖心を感じてしまったりする犬もいるので、注意が必要です。
犬が嫌がっているときに絶対やってはいけない飼い主のNG行為
では、犬が嫌がっているときに、飼い主が絶対にやってはいけない行為には、どのような行為が当てはまるのでしょうか。今回は多くの人がやりがちな3つの行為を紹介するので、当てはまった方は注意しましょう。
1.怒鳴る
歯磨きをしようとしても、なかなか口を開けてくれない…腕の中で暴れ回る…こういった悩みを持つ飼い主さんは多いですよね。この拒否行動が長時間続くと、飼い主も疲れてしまい「いい加減にしてよ!」と大声で怒鳴りたくなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、犬には犬なりの事情があります。頭ごなしに怒鳴っても、犬の反感を招いたり、飼い主に対して理不尽さを感じたりと悪い方向にいってしまいます。あまりにもお世話やしつけが進まないようであれば、その日は一旦諦め、また次の日の再度挑戦したり、時間を置いてから挑戦したりしましょう。
2.体を押さえつける
歯磨きやシャンプーなどでやりがちなNG行為です。脱走しようとする愛犬に、どうにか日々のお世話をしなければという思いが強く、犬の体を押さえつけてしまうことはありませんか。
しかし、犬の体を無理に押さえつけてしまうと、犬の体に負担が掛かり怪我を引き起こす恐れがあります。また、犬自身も強い不安や恐怖を感じやすいので、トラウマとなり、その後、お世話をさせてくれなくなることも。
怪我をしたり体を傷めるほど強い力で体を押さえつけたりする行為は、なるべく控えてください。体を押さえなければお世話が全くできないという場合は、2人以上で優しく抱きしめるようにしてお世話を行いましょう。
3.リードを無理に引っ張る
散歩中に「こっちに行きたくない!」と嫌がったり、病院へ連れて行こうとしたら「入りたくない!」と激しく抵抗したりする光景はよく見かけます。しかし、無理にリードを引っ張ってしまうと、愛犬の首が絞まってしまう恐れがありますし、余計に犬が抵抗する結果となる恐れもあります。
リードを無理に引っ張るのではなく、お散歩であれば一旦落ち着かせてから歩いたり、その日は愛犬の行きたがっているルートを進んでみたりしましょう。病院は、すでにトイレが済んでいる場合は、抱っこした状態で入るか、片方が外で愛犬と待ち、受付だけ済ませて外で診察の順番を待つという手段もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がお世話やしつけなどを嫌がることは珍しいことではありません。基本的なお世話は、できるだけ正しい頻度で行うことも大切ですが、あまりにも嫌がるようであれば、次の日にまわすなど、愛犬の意思を尊重することも大切です。飼い主であっても、無理強いしすぎないよう気を付けましょう。